【第2部】 近松生誕360年
近松門左衛門=作
心中天網島
北新地河庄の段
天満紙屋内より大和屋の段
道行名残りの橋づくし
3時45分に一部が終わって、2部は4時半から。
募金集めにロビーで相子大夫さんが(静かに)立っておられたのですが、声を掛けられず。
後ろ髪をひかれながらも外に飛び出しました。
動いていないのでお腹はさほど空かないのですが、旅の疲れもあって頭がしゃっきりしないのでワッフル:コーヒーセットを頂きに走りました。
ツイッターを見ているととなこさんが日本橋に向かっている…。
もしかして、文楽劇場に?と思うとビンゴ!
しばらくして、相子さんに話しかけたととなこさんから電話が入ったので、私も勇気を出してお話してみました。
さて、この日は会場にかろりさん、すずりさんも見えてらして、なんだかんだで文楽劇場に行くとほぼ毎回知人に会う今日この頃です。
さて、「心中天網島」ですが、「曽根崎心中」の近松門左衛門の最高傑作と呼び名が高い作品らしい。
こちらも心中もの。
紙屋の治兵衛は、遊女小春と三年の付き合いなんですが、妻子がいるのでこれはまずかろうと兄や嫁・おさんが画策。
なんじゃかんじゃとあって、死ぬしかないみたいなことになり(ここが肝なんですが)治兵衛と小春は心中するも、
おさんに義理だてして違う場所で亡くなるのです。
おさんは、ええ人。別れてくれと手紙を書くも、他の人への身請けが決まったと知ると小春が死ぬ気だと気づき、
家のお金をかき集めて、旦那の恋人の身請けをしようとするのです。
治兵衛「小春がこのうちに来たら、お前はなにをするんや」
おさん「子守か飯炊きか隠居か…」身を引こうとするんですよね。
ええ人やけど、まっすぐすぎて痛い…。史実ではおさんはこの後、仏門に入り女の人の悩み相談に乗っていたそう。
この話は脚色はしてあるものの、史実ですから治兵衛の子孫は現代にいるかもしれません。
自分の先祖の色恋沙汰が300年たっても芝居として上演されているのってどうなんでしょうねえ。
最後の段は死を覚悟した二人の道行。
大坂の川を越え、橋を越え、ふたりがたどり着くのが網島(藤田邸のあたりで心中したそうです)。
ラストの直接的な表現にドキリ。迷惑をかけたおさんを想いながらの心中は美化だけでは終わりませんでした。
この段の舞台展開は道行を立体的に見せているし、内容に関係なく楽しい。
内容がヘビーなのでううむと思いながらも復習したら(けっこう見落としていることがあるのに気が付き)
また見たら印象が変わるのかなあと思います。
そうそう、「週刊文春」に阿川佐和子さんの住大夫インタビューが掲載されていましたが、
「風邪のときこそ、いろんな声の出し方を考えられる」とおっしゃっておられました。
齢88歳、病み上がりの今もいろんな工夫をして研鑚されている4月公演なのですね…。
近松門左衛門=作
心中天網島
北新地河庄の段
天満紙屋内より大和屋の段
道行名残りの橋づくし
3時45分に一部が終わって、2部は4時半から。
募金集めにロビーで相子大夫さんが(静かに)立っておられたのですが、声を掛けられず。
後ろ髪をひかれながらも外に飛び出しました。
動いていないのでお腹はさほど空かないのですが、旅の疲れもあって頭がしゃっきりしないのでワッフル:コーヒーセットを頂きに走りました。
ツイッターを見ているととなこさんが日本橋に向かっている…。
もしかして、文楽劇場に?と思うとビンゴ!
しばらくして、相子さんに話しかけたととなこさんから電話が入ったので、私も勇気を出してお話してみました。
さて、この日は会場にかろりさん、すずりさんも見えてらして、なんだかんだで文楽劇場に行くとほぼ毎回知人に会う今日この頃です。
さて、「心中天網島」ですが、「曽根崎心中」の近松門左衛門の最高傑作と呼び名が高い作品らしい。
こちらも心中もの。
紙屋の治兵衛は、遊女小春と三年の付き合いなんですが、妻子がいるのでこれはまずかろうと兄や嫁・おさんが画策。
なんじゃかんじゃとあって、死ぬしかないみたいなことになり(ここが肝なんですが)治兵衛と小春は心中するも、
おさんに義理だてして違う場所で亡くなるのです。
おさんは、ええ人。別れてくれと手紙を書くも、他の人への身請けが決まったと知ると小春が死ぬ気だと気づき、
家のお金をかき集めて、旦那の恋人の身請けをしようとするのです。
治兵衛「小春がこのうちに来たら、お前はなにをするんや」
おさん「子守か飯炊きか隠居か…」身を引こうとするんですよね。
ええ人やけど、まっすぐすぎて痛い…。史実ではおさんはこの後、仏門に入り女の人の悩み相談に乗っていたそう。
この話は脚色はしてあるものの、史実ですから治兵衛の子孫は現代にいるかもしれません。
自分の先祖の色恋沙汰が300年たっても芝居として上演されているのってどうなんでしょうねえ。
最後の段は死を覚悟した二人の道行。
大坂の川を越え、橋を越え、ふたりがたどり着くのが網島(藤田邸のあたりで心中したそうです)。
ラストの直接的な表現にドキリ。迷惑をかけたおさんを想いながらの心中は美化だけでは終わりませんでした。
この段の舞台展開は道行を立体的に見せているし、内容に関係なく楽しい。
内容がヘビーなのでううむと思いながらも復習したら(けっこう見落としていることがあるのに気が付き)
また見たら印象が変わるのかなあと思います。
そうそう、「週刊文春」に阿川佐和子さんの住大夫インタビューが掲載されていましたが、
「風邪のときこそ、いろんな声の出し方を考えられる」とおっしゃっておられました。
齢88歳、病み上がりの今もいろんな工夫をして研鑚されている4月公演なのですね…。