felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

「放射線利用ことはじめ」

2008-02-10 23:58:27 | お出掛け
2月6日。
大阪府立大学中百舌鳥キャンパスに隣接する「産学官連携機構・放射線研究センター」へ行って来た。
以前の記事で紹介した「放射線利用ことはじめ」に参加するためである。

当初、受講生の募集は40名との事だったが、参加希望者多数で枠を50名に増やしたそうだ。
大学生らしい若い人から年配の方、また女性の方も数人参加されていた。


まず最初に、放射線研究センターの歴史や、同センター内にある施設の説明を受ける。

放射線研究センターには、コバルト60ガンマ線源と18メガ電子ボルトの高エネルギー電子線形加速器を主な放射線源とする、日本の大学では最大級の歴史ある放射線照射施設があります。
非密封放射性同位元素の取扱い施設とともに、学内外や民間にも利用されています。  
(当日配布のパンフレットより)

一通りの説明を受け、理解できた後施設の見学に。
放射線管理区域内に、産学官連携機構の教授(さくらマークの方 )が案内してくれる。


まずは、コバルト第3照射室。


中央にはワイヤー仕掛けの柱があり、ワイヤーを巻き上げると床下から放射源が出てくる。


電気トラブルによる不測の事態を考慮して、ワイヤーの巻き上げは手動で行うそうである。
そう言えば、去年行った「京都大学原子炉実験所」でもそんな説明を受けたなぁ。

この見た目の大そうな装置はマジックハンド。


ここから、コバルト第1照射室を放射線を通さない鉛ガラス越しに覗き、マジックハンドで作業する。
このマジックハンドは「京都大学原子炉実験所」でも目にしたが、慣れないと思う様に動かせそうにない装置だな。
かえって危なかったりして… 

そして、その奥にあるコバルト照射プール。


ここでは、プールの底にうっすらと青白く光るチェレンコフ光を見せてもらう事ができた。
この青白いチェレンコフ光を見る事が、今回の目的だったと言っても過言ではない。
自分自身、それほど見たかった物なのである。
「京都大学原子炉実験所」では話だけだったので、今回実際に青白い光を見る事ができた時の感動は大きかった。

で、「チェレンコフ光って何だ」ってもっともな疑問も出ると思う。
ちょっと難しい物理の話になるので詳しくは書かないが、チェレンコフ光とは、荷電粒子がガラスや水などの透明な物質中を通過する際に、光速を超えると荷電粒子周囲の電磁場の作用で生じる衝撃波の事なのだが…
この説明じゃ、ほぼ確実に分からないと思い、ウィキペディアにリンクしておいた。(チェレンコフ放射=チェレンコフ光)
興味があれば読んでみてほしい。

当日は、講義と見学を含め3時間弱だったのだが、かなり有意義な時間を過ごせた。
放射線施設内部を見学できる機会はなかなか無いものだ。
また、どこか何かで機会があれば、是非参加しようと思う。