東洋一とも言われた美しいトレッスル橋梁であったJR山陰本線に掛かる余部鉄橋。
その余部鉄橋が、昨日の16日、1912年の架橋以来98年に渡るその歴史に幕を閉じた。
すぐ横に新設されたコンクリート橋に役目を譲るのである。
地上からの高さ約41m。
山と山の間に掛けられたその鉄橋は、見る者を圧倒する迫力と美しさを持っていた。
25年くらい前だろうか。
写真などでは何度も見てはいたのだが、
初めて自分の眼で見た時の驚きと感動は今でも忘れない。
その後、何度となく通ったのだが、結局最後に行ったのは2006年の7月。
この頃には既に架け替えが決まっていて、架け替えられる前の美しい姿を父と母に見せてやりたいと思い、鉄橋の真下にある「
川戸屋」という民宿で一泊した。
その日は私達以外に宿泊客がおらず、鉄橋が良く見える部屋に泊めて頂いたのも良い思い出だ。
新しい橋に切り替えられると、隣接する餘部駅の姿もすっかり変わってしまうのだろう。
ファンで賑わった撮影ポイントはどうなるのだろう。
この後、あの橋が解体されて無くなってしまうのは残念だが、生まれ変わった余部鉄橋も是非みてみたいものだ。
現在、新橋への線路の切り替え工事のため、この区間はバスでの代行運転となっている。
新しいコンクリート橋に列車が通るのは来月8月12日。
きっとまた、たくさんのファンで賑わう事だろう。
お疲れさま。ありがとう余部鉄橋。。。