felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

当たり前の選択に躊躇いが出る今のご時世

2017-06-27 21:02:30 | 戯言
平日午後4時。小学校近くの通学路。
自転車で走っていると前方で低学年の女の子2人がしゃがみ込んでいた。
通り掛かりに様子を見ると、その内の一人が「痛い痛い」と泣いているではないか。
さすがにそのまま通り過ぎるのも気が引けたので、自転車を降りて声を掛けてみた。

どうやら泣いている子は、道路でコケて顔を打ってしまったらしい。
打ったのであろうほっぺの辺りには、若干の砂が付いていたものの、幸い出血も擦り剥いた様な跡も無い。
女の子だし、もし出血を伴う怪我だったらどうしようと考えていたので、これにはこちらもホッとした。
「他に打った所や痛い所は無いかい?」と尋ねると、打って痛いのはほっぺだけとの事。
ヤレヤレである。

「血も出てないし、少ししたら痛いのも治まるよ。」
そう言いながら持っていたハンカチで砂を払ってあげると、安心したのか泣き止んで落ち着きを取り戻した様子だった。
程なく立ち上がり、か細い声で「ありがとうございました。」と私に礼を言う女の子。
特に礼を言われる様な事はしていないが、小学2年生(手にしていた学習帳に書いてあった)の女の子にとっては、心強い手助けに映ったのだろう。

とまあ、大人として当然の事をしただけなのだが、正直、一瞬の躊躇いがあったのは事実である。
今のご時世。
(怪しい?)男の横で低学年の女の子が泣いてる。傍から見ればどう映るのか。

触らぬ神に祟りなし。
そのまま通り過ぎれば良いだけなのか。そもそも私には関係の無い事だし。

義を見てせざるは勇無きなり。
いや、ここは立ち止まって声を掛けてあげるべきだろう。
他人にどう思われようと、泣いている女の子を見過ごす人間ではありたくない。

で、結局後者を選んだのだが、こんな当たり前の選択に躊躇いが出る今のご時世。
ホント、世知辛いと言うか、妙な世の中になったものだな。

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