16日に、第5回を聞き終わり、『日本書紀と出雲観』の気になっていた論文も読了。
昨日は、気になることがあって以前に読んだ論文を読み漁っていました。
講座の先生の話から、「魏志倭人伝」に記されている距離って正確ではない可能性が大きいと思って『山海経』関連の論文を引っ張り出してみました。
下西紀子著「Digital Mapを活用した『山海経』五蔵山経」の成立に関する考察 ~「五蔵山経」の地理情報の可視化に基づく検証~」
山岳の位置の検証部分だけを見ると、Google Mapsを利用して、山岳の位置比定、記載距離と実測距離の「山岳間の比率」などから導き出された結果から、『山海経』五蔵山経の記載距離は実際の距離より過大である可能性が示された。とあります。
やはり、記載されている距離を現代の尺度で単純計算しただけでは実際の距離は分からないように思われます。
古代中国では天文学が発達していたと思われるので、数字は正確かなとも思っていたのですが、鵜呑みにしない方がいいかも?
写本の写し間違いの可能性も無きにしも非ず?
以前、『山海経』に関する論文を書いておられた大野圭介氏の論文をググっていて、興味深い記述を見つけました。
「中国古代戦国期における楚文化の学際的研究--中原とのかかわりに注目して--」
研究概要
中国古代戦国期における楚文化と『楚辞』文学の本質について、伝世文献研究・出土資料研究、及び中国語音韻学・計量分析等の新手法による研究の三方面から研究を進めた。その結果、春秋期の楚荘王が周の王位を窺いながら失敗したことや呉楚戦争の敗北がきっかけとなって、楚王に対する訓戒としての「天問」が制作され、これを伝承した巫者である屈氏一族が中心となって「離騒」等『楚辞』諸篇が制作され、漢王朝の受命を礼讚する歌としての郊祀歌へつながったことが明らかになった。
この概要の中の、「漢王朝の受命を礼讚する歌としての郊祀歌へつながった」という部分を読み、ハッとしました。
出雲国造が代替わりの際に朝廷へ赴き神賀詞を奏上したというのとよく似ているではないかと。
そう思うのは私だけ?
研究成果として論文が挙げられているのですが、入手できるデータが少なくて残念です。
大野氏の『富山大学人文学部紀要』に掲載されている論文はいただいてきました。
今日、同氏の「古代中国における地理認識」を読み始めました。このデータは2年前にいただいたものでした。
データを溜めこむばかりで全く消化しきれず・・・
もう頭の中がパンパンで思考停止状態! ちょっと昼寝したほうがいいかも。2時間も長考できる聡太君が羨ましい・・・
昨日は、気になることがあって以前に読んだ論文を読み漁っていました。
講座の先生の話から、「魏志倭人伝」に記されている距離って正確ではない可能性が大きいと思って『山海経』関連の論文を引っ張り出してみました。
下西紀子著「Digital Mapを活用した『山海経』五蔵山経」の成立に関する考察 ~「五蔵山経」の地理情報の可視化に基づく検証~」
山岳の位置の検証部分だけを見ると、Google Mapsを利用して、山岳の位置比定、記載距離と実測距離の「山岳間の比率」などから導き出された結果から、『山海経』五蔵山経の記載距離は実際の距離より過大である可能性が示された。とあります。
やはり、記載されている距離を現代の尺度で単純計算しただけでは実際の距離は分からないように思われます。
古代中国では天文学が発達していたと思われるので、数字は正確かなとも思っていたのですが、鵜呑みにしない方がいいかも?
写本の写し間違いの可能性も無きにしも非ず?
以前、『山海経』に関する論文を書いておられた大野圭介氏の論文をググっていて、興味深い記述を見つけました。
「中国古代戦国期における楚文化の学際的研究--中原とのかかわりに注目して--」
研究概要
中国古代戦国期における楚文化と『楚辞』文学の本質について、伝世文献研究・出土資料研究、及び中国語音韻学・計量分析等の新手法による研究の三方面から研究を進めた。その結果、春秋期の楚荘王が周の王位を窺いながら失敗したことや呉楚戦争の敗北がきっかけとなって、楚王に対する訓戒としての「天問」が制作され、これを伝承した巫者である屈氏一族が中心となって「離騒」等『楚辞』諸篇が制作され、漢王朝の受命を礼讚する歌としての郊祀歌へつながったことが明らかになった。
この概要の中の、「漢王朝の受命を礼讚する歌としての郊祀歌へつながった」という部分を読み、ハッとしました。
出雲国造が代替わりの際に朝廷へ赴き神賀詞を奏上したというのとよく似ているではないかと。
そう思うのは私だけ?
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研究成果として論文が挙げられているのですが、入手できるデータが少なくて残念です。
大野氏の『富山大学人文学部紀要』に掲載されている論文はいただいてきました。
今日、同氏の「古代中国における地理認識」を読み始めました。このデータは2年前にいただいたものでした。
データを溜めこむばかりで全く消化しきれず・・・
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もう頭の中がパンパンで思考停止状態! ちょっと昼寝したほうがいいかも。2時間も長考できる聡太君が羨ましい・・・
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