鈴木茂 Cosmos '51SIDE [A] 1.君はだまっていても嘘をつく PANAM ⁄ CROWN 1979.09 GW-4045 SIDE 作詞:中畑貴志 作曲・編曲:鈴木 茂
私は、「はっぴいえんど」というバンドを別に好きではなかった。
日本のロックジャーナリズムでは、「日本語をロックに初めて乗せたバンド」という取り扱いをされていて、伝説のバンドとして扱われているが、個人的には興味がなかった。
1970年代はハードで、刺激のあるサウンドを求めていたので、「はっぴいえんど」「キャラメル・ママ」「ティン・パン・アレー」といった流れの、ちょっとおしゃれな感覚にはついていけなかった。
でも、1979年に発表された元はっぴいえんど のギタリスト鈴木茂のこの曲にははまってしまった。
そう、当時まだ10代であった私は可愛い女の子を見ると、それこそ「君はだまっていても嘘をつく」なんて思ったものだからだ。
可愛いくて、誰にでもニコニコ笑う女の子はモテない若い男子にとっては、猛毒だ。
絶対好かれているわけではないのにも関わらず、「もしかしたら俺にもチャンスがあるかも・・・」と思わせちゃうんだからね。
そう思ってしまうと、痛い目に会う。
そんな時期に聴いたこの曲、いつまでも青春の甘酸っぱさを思い出させてくれる名曲だ。
ギターの音質も実に好みで、気持ちいいーの一言です。のんびりした感じのヘタウマ感ある声もまさにこの曲にぴったり。