花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「エリカ」の季節(2)

2019-12-18 | 植物 花

紅葉シリーズ  № 6

今日は、「アメリカハナノキ」(亜米利加花の木)の紅葉です。

 葉が展開する前に樹木全体が、濃い紅色の花で一杯になるので、この名前が付いたとのこと

葉が出る前に花が咲き、”花” の印象が、更に強いので、このことも名前の由来とも思われます。

カエデ科なので、三裂した葉の紅葉は、素晴らしいものです。

「ハナノキ」の名前は、「シキミ」(樒)Illicium anisatum にも付いていますが、別の植物です。

「カエデ」の仲間ですので、花後に翼果を着けます、街路樹として多く植栽されています。

日本原産の「ハナノキ」Acer pycnathum よりも紅葉は派手で見応え充分です。

雌雄異株で、雄花の花序は、束になって上向きに咲きます、雌花の花柄は、下垂します。

カエデ科、カエデ属、落葉高木、、学名 Acer rubrum、英名 Red maple 、別名「ハナカエデ」(花楓)

亀吉

 下図は、名前の由来になった 葉が出る前に咲く花です。

「エリカ」5種を挙げてみました。

「エリカ」は、ツツジ科の一種で、南アフリカが、原産地の一つとのことですが

他に、地中海、ヨーロッパも原産地とのこと、イギリスでは、「ヒース」 、スコットランドでは

同じエリカ属の「ヘザー」heather が、、低木群落を形成して、新緑の頃に平原を埋め尽くすとか

上図は、スコットランドの「ヘザー」の草原です。<Creative Common licensed >から再掲載>

「エリカ」の語源は、ラテン語の<erica>、ギリシャ語の<ereike>に由来すると記されていました。

 

<「ジャノメエリカ」(蛇の目エリカ)>

枝が、分岐して、ピンク色の壺型の花を多数着けます、花冠の中心に雄蘂の黒紫色の葯を着けるので、目玉の様に見えます。

此の葯の様子を<蛇の目>に喩えた命名とか、葉は、艶が有り線形で3枚輪生させます、冬には、褐色に変色します。

花径は、0.2~0.3m/mと小さく、樹高は、200cm位になります。

マイナス5度位に耐えますので、此の地方では、冬を彩る花として重宝されます。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica canaliculata、英名 Channeled heath

Black-anthered Heath、Black-eyed-Heath

別名「クロシベエリカ」、「アフリカエリカ」



<「エリカ・セリントイデス」」(ファィヤーヒース)>

長い(3cm位)筒状花を下向きに咲かせます、花は、細かい白い毛が生えています。

分枝しない枝が、多数直立し、草丈は、長いもので1.5Mにもなり、針状の葉が

輪生するのは、他の「エリカ」と同じです。

英名 Erica fire heath ですが、山火事の跡によく生えて花を咲かせるからとか

花色は、朱色、赤、白等が有ります。

ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica cerinthoides

別名「エリカ・ファイヤーヒース」

次は、「エリカ・フォルモサ」(「スズランエリカ」)です。

<「エリカ・フォルモサ」>

「鈴蘭」の花に似た壺型の花です、「ドウダンツツジ」(満天星躑躅)の花にも似ています。

多数分枝する枝先に、3個の花を咲かせるので、多くの花で溢れます。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、英名 Erica formosa 

英名 Channelled heath、別名「エリカ フォルモサ」

最後に黄色い花の「エリカ・ブランドフォルディア」です。

<「エリカ・ブランドフォルディア」>

花は、壺型で「スズランエリカ」に似ています、”黄色い鈴蘭” と言ったところでしょうか。

学名 Erica blandfordia、別名 「カナリーヒース」

周年花を咲かせる「エリカ ’ ホワイトデライト'」ですが、此の時季の花が、一番冴えている様な気がします。

純白の細長の筒型の花で、杉の葉に似た針形の葉とのコラボを愉しみます。

白い花色から、徐々にピンク色に変色する「エリカ・コロランス」の園芸種とのこと

ツツジ科、エリカ属、南アフリカ、ヨーロッパ(改良地)、半耐寒性常緑低木

学名 Ereica colorans cv.White delight英名 Erica White Delight



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