紅葉シリーズ № 6
今日は、「アメリカハナノキ」(亜米利加花の木)の紅葉です。
葉が展開する前に樹木全体が、濃い紅色の花で一杯になるので、この名前が付いたとのこと
葉が出る前に花が咲き、”花” の印象が、更に強いので、このことも名前の由来とも思われます。
カエデ科なので、三裂した葉の紅葉は、素晴らしいものです。
「ハナノキ」の名前は、「シキミ」(樒)Illicium anisatum にも付いていますが、別の植物です。
「カエデ」の仲間ですので、花後に翼果を着けます、街路樹として多く植栽されています。
日本原産の「ハナノキ」Acer pycnathum よりも紅葉は派手で見応え充分です。
雌雄異株で、雄花の花序は、束になって上向きに咲きます、雌花の花柄は、下垂します。
カエデ科、カエデ属、落葉高木、、学名 Acer rubrum、英名 Red maple 、別名「ハナカエデ」(花楓)
下図は、名前の由来になった 葉が出る前に咲く花です。
「エリカ」5種を挙げてみました。
「エリカ」は、ツツジ科の一種で、南アフリカが、原産地の一つとのことですが
他に、地中海、ヨーロッパも原産地とのこと、イギリスでは、「ヒース」 、スコットランドでは
同じエリカ属の「ヘザー」heather が、、低木群落を形成して、新緑の頃に平原を埋め尽くすとか
上図は、スコットランドの「ヘザー」の草原です。<Creative Common licensed >から再掲載>
「エリカ」の語源は、ラテン語の<erica>、ギリシャ語の<ereike>に由来すると記されていました。
<「ジャノメエリカ」(蛇の目エリカ)>
枝が、分岐して、ピンク色の壺型の花を多数着けます、花冠の中心に雄蘂の黒紫色の葯を着けるので、目玉の様に見えます。
此の葯の様子を<蛇の目>に喩えた命名とか、葉は、艶が有り線形で3枚輪生させます、冬には、褐色に変色します。
花径は、0.2~0.3m/mと小さく、樹高は、200cm位になります。
マイナス5度位に耐えますので、此の地方では、冬を彩る花として重宝されます。
ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica canaliculata、英名 Channeled heath
Black-anthered Heath、Black-eyed-Heath
別名「クロシベエリカ」、「アフリカエリカ」
<「エリカ・セリントイデス」」(ファィヤーヒース)>
長い(3cm位)筒状花を下向きに咲かせます、花は、細かい白い毛が生えています。
分枝しない枝が、多数直立し、草丈は、長いもので1.5Mにもなり、針状の葉が
輪生するのは、他の「エリカ」と同じです。
英名 Erica fire heath ですが、山火事の跡によく生えて花を咲かせるからとか
花色は、朱色、赤、白等が有ります。
ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica cerinthoides
別名「エリカ・ファイヤーヒース」
次は、「エリカ・フォルモサ」(「スズランエリカ」)です。
<「エリカ・フォルモサ」>
「鈴蘭」の花に似た壺型の花です、「ドウダンツツジ」(満天星躑躅)の花にも似ています。
多数分枝する枝先に、3個の花を咲かせるので、多くの花で溢れます。
ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、英名 Erica formosa
英名 Channelled heath、別名「エリカ フォルモサ」
最後に黄色い花の「エリカ・ブランドフォルディア」です。
<「エリカ・ブランドフォルディア」>
花は、壺型で「スズランエリカ」に似ています、”黄色い鈴蘭” と言ったところでしょうか。
学名 Erica blandfordia、別名 「カナリーヒース」
周年花を咲かせる「エリカ ’ ホワイトデライト'」ですが、此の時季の花が、一番冴えている様な気がします。
純白の細長の筒型の花で、杉の葉に似た針形の葉とのコラボを愉しみます。
白い花色から、徐々にピンク色に変色する「エリカ・コロランス」の園芸種とのこと
ツツジ科、エリカ属、南アフリカ、ヨーロッパ(改良地)、半耐寒性常緑低木
学名 Ereica colorans cv.White delight、英名 Erica White Delight