アオイ科の花の雄蘂と雌蘂
多数の黄色い花糸を着けた雄蘂の先端に、花弁と同色の横を向いた雌蘂の頭柱が面白い形をしています。
「アメリカフヨウ」の雄蘂と雌蘂です、アオイ科の花の特徴です。
<前回に載せたアオイ科の花の追加>
「芙蓉」の仲間の ”小さな芙蓉”「ヤノネボンテンカ」(矢の根梵天花)も今が盛りです。
「アメリカフヨウ」に比べると小さな花径(5cm位)です。
弓矢の<矢尻>の様な形の葉で、「梵天花」Urena lobata var.sinuata に似ている故の命名とか
アオイ科、ヤノネボンテン属、常緑低木、南アメリカ原産、学名 Pavonia hastata
英名 pink pavonia 別名「タカサゴフヨウ」(高砂芙蓉)
” 秋咲きの「アマリリス」” 、「ベラドンナ リリー」 です。
50cm 以上に伸びる花茎の先端に筒状の花を咲かせます。
花弁が大きく開き、「百合」の花に似ています、花色は、白、ピンク、赤が有ります。
開花期には、葉が出ず、花後に艶の有る肉厚の葉が出て越冬します。
花の姿は、同じヒガンバナ科の「ネリネ」(ダイヤモンド リリー)Nerine Hybrids や
「アマクリナム」Amarcrinum memoria-corsii に似ています。
以前は、春に咲く「アマリリス」と同じアマリリスに属していたが
現在は、「アマリリス」は、ヒッペアストラム属に移行したとか
ヒガンバナ科、アマリリス(ブルンスビギア)属、半耐寒性球根、南アフリカ原産、学名 Amaryllis belladonna
英名 belladonna lily、別名「ホンアマリリス」、「ネキッドレディー」
*「ホンアマリリス」は、アマリリス属の ”本当の「アマリリス」” の意味を著して
「ネキッドレディー」は、<naked lady> で葉が出る前に、花が咲くので、衣服に覆われていない裸の淑女の意味とか
ヒッペアストルム属の春に咲く「アマリリス」=上図
秋に咲くアマリリス属の「ベラドンナ リリー」=下図
唯、ヒッペアストルム属の「アマリリス」ですが、秋に咲く「シロスジアマリリス」(白筋アマリリス)
Hippeastrum reticulatum var.striatifolium、ブラジル原産が有りますので、載せておきます。
<各画像は、クリックで拡大表示します>