浪漫飛行への誘(いざな)い

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台湾の遠東航空が倒産

2019年12月13日 09時37分49秒 | 飛行機

 

台湾の遠東航空が12月13日から全便の運航を停止するというニュースを知った。台湾各地の便のほか、新潟、福島、秋田と台北を結ぶ日本路線も全面的に停止するという。資金繰りが悪くなっての事実上の経営破綻と思われる。日本ではあまり馴染みがない航空会社かも知れないが、1973年11月に台湾旅行に出かけた時、台北=花蓮間にこの航空会社を利用したのでよく知っている。遠東航空といえば、1981年8月22日に墜落事故を起こし、当時売れっ子作家・テレビドラマ脚本家であった向田邦子さんが犠牲になったことでもよく知られる。彼女は、「寺内貫太郎一家」とか「阿修羅のごとく」の脚本でも有名な直木賞作家でもあったので、当時の事故は大きく報道され、記憶にある方も多いと思う。自分の搭乗経験では、そんなに悪い印象はなかったが、2008年には経営危機に襲われたり、曰くつきともいわれ、今回の運航停止にもあまり驚かない人も多いようである。


航空業界は過当競争で過去にも壮絶な歴史を残している。アメリカでは、1970年代に航空業界の規制緩和、航空自由化が実施され、雨後の筍のように新しい航空会社が誕生したが、ほとんどすべてが消えてなくなった。低運賃と過激なサービスを売りにした新しい航空会社は一世を風靡した。1973年にロサンゼルスに出張した時、当時人気のあったPSA航空を見学する機会を得た。PSA航空は、当時、超ミニスカートのキャビンアテンダントで有名で、座席指定も常に通路側からいっぱいになったほどである。


今では、世界中で低運賃を売り物にしているLCC(Low Cost Carrier)が市民権を得ているが、その経営状況は必ずしも良好とはいえないと思われる。とにかく、信じられないほど運賃が安いのでビックリする。あんな安い運賃でやっていけるのか心配してしまうほどである。コスト削減のため、安全上の心配も頭をよぎる。日本でも、LCCが多数誕生したが、経営上の問題から、いろいろ再編されて今日に至っている。日本のLCCのすべての初便(ファーストフライト)に搭乗しているが、サービスはほとんど同じで甲乙はつけられない。遠東航空はLCCではないが、だいぶ安売りをしていたのではないかと推測する。もともと航空会社なんて儲かる業界ではないので、新規の参入と撤退の繰り返しのような気がする。儲けが出るようであれば、運賃値下げの圧力がかかるし、航空会社は燃油費という不確定要素を抱えた砂上の楼閣と同じともいえる。最近では、環境問題から飛行機旅行を避けるべきとの世界的な動きも出てきている。学生の就職希望企業ランキングでも、上位を占めていた航空会社は陰りを見せ、総合商社が上位を独占しているようである。これからも、航空会社の経営危機は必ずやってくると覚悟する必要がありそうである。見かけの印象だけで就職先を選ぶことのないように今の若者にアドバイスしたい。


写真は、遠東航空とPSA航空(ともに1973年当時)

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