今回チェンマイを訪れた最大の目的はテレサ・テンが1995年に42歳の若さで終焉を迎えたインペリアル・メーピンホテルの常宿になっていたスイートルームがミュージアムとして保存されているので、そこを訪れることであった。事前に情報を得ることができなかったが、なんとそのホテルは現在改装中で、別のホテルに生まれ変わる予定となっていることが判明した。当初宿泊の予約が取れないので、宿泊は諦めていたが、まさか全面改装中で廃業しているとは夢にも思わなかった。
買物で近くまで行ったので、実際にホテルまで出かけてみたが、ホテルは高い工事用の柵で囲まれていて中に入ることはできなかった。ホテルの建物の上部は外からも見ることができたが、ホテル名は消されていた。ネットで調べてみたら、2019年から全面改装工事に入ったようであるが、コロナ禍で工事が予定通り進まず、今も工事がストップしたままのようである。改装工事後も、テレサ・テンのミュージアムは保存される計画のようであるが、時期は未定である。
テレサ・テンがらみでは、2015年に台湾の高雄にあったテレサ・テン博物館を訪れようとしたが、閉鎖されていることが判明した。また、中部にあるテレサ・テンの生家についても台風か何かでダメージを受けて公開が廃止されていた。唯一、北部にあるテレサ・テンのお墓(鄧麗君祈念公園)には行くことができたが、Out of sight, Out of mind を痛感していた。それに加え、今回のチェンマイのホテルにあるスイートのミュージアムも公開中止となっていることがわかり、ますますそんな思いが募る次第である。まだまだテレサ・テンのファンは多くいると思うが、没後27年も経っているので現実には厳しいものがある。歌声だけは、永遠に聴くことができるので、これからもファンであり続けたい。
見学できなかったテレサの常宿スイート(ミュージアム)の様子を紹介したYouTube: https://youtu.be/REmXDyuUyrs
写真は、改装工事中のホテル