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磯長(しなが)の夢告

2022年03月19日 19時57分14秒 | 宗教

 

19日、歎異抄を学ぶ会のZOOMによる講座を受講したが、今回は親鸞聖人の生涯を描いたアニメの第1巻を鑑賞し、その解説も詳しく聴いた。このアニメは何回か見ているが、今回注目したのが、「磯長(しなが)の夢告」という聖徳太子の夢のお告げのエピソードである。親鸞聖人が仏門に入り10年目の19歳時の出来事である。磯長とは、現在、大阪府太子町の一部の歴史地名で、聖徳太子廟(墓)があるところである。この御廟は、太子を敬う空海、親鸞、日蓮等名僧が参詣し、日本の大乗仏教の聖地として栄えたが、周辺には推古天皇や孝徳天皇陵や小野妹子のお墓もあるという。

親鸞は19歳の時に比叡での求道に行き詰まり、崇敬していた聖徳太子の御廟へ3日間参籠され、生死一大事の助かる道を尋ねたが、太子から下記のようなお告げを受けたと自ら書き残している。

「我が三尊は塵沙の界を化す、日域は大乗相応の地なり、諦に聴け諦に聴け、我が教令を。汝が命根は応に十余歳なるべし、命終りて速やかに清浄土に入らん。善く信ぜよ、善く信ぜよ、真の菩薩を。」

この言葉の意味は、「弥陀、観音、勢至の三尊は、チリのようなこの悪世の人々を救わんと尽力されている。日本は真実の仏法の栄えるに、ふさわしい所である。よくきけよ、よくきけよ、耳をすまして私の言うことを。そなたの命は、あと10年余りである。その命が終わる時、そなたは浄らかな世界に入るであろう。だから真の菩薩を、深く信じなさい、心から信じなさい」ということである。

その言葉の真の意味を親鸞自ら記しているが、「10年余りで死ぬ」とは、迷いの心が亡くなるということで、「速やか浄らかな世界に入る」とは、一念で絶対の幸福に救い摂られるであろうということで、真の菩薩とは、法然上人のことであったという。

親鸞は聖徳太子を崇拝していたことはあまり理解していなかったが、そのお告げ通り、29歳で比叡から降りて、法然のもとに弟子入りし、その後、万人を救ってくれる浄土真宗を普及させたことは有名である。このエピソードに接し、大阪府の太子町を訪れてみたい衝動にかられた。聖徳太子御廟は、四天王寺、法隆寺とならんで、太子信仰の中核となった叡福寺(えいふくじ)という寺院にあるという。今後行ってみたいスポットの一つとなった。聖徳太子の仏法精神については、菊谷隆太さんが詳しくユーチューブで解説してくれている。

写真は、聖徳太子廟

 

参考までに

聖徳太子の仏法精神: https://youtu.be/BrWIr8OZ0LU

 


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