透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

春の雪と新北のうた暦と

2023-03-08 18:59:38 | 日記

曇り。最低気温−0.8℃、最高気温6.6℃。

写真は習い事の行き帰りに目にした雪解けの街並みです。

 

今日は曇りの一日でしたが、当地も湿り気を含んだ雪が降る時節を迎えています。

「み仏の手にしずくせり春の雪」

春の雪ならではの、すぐに解けだしそうな雪。作者の眼はみ仏に積もっては溶けていく雪に注がれ、その行方を見届けているのです。

解説にあるように仏はじっと動かずにひと冬を耐え忍び、その手のひらは開かれていくようなのでしょう。「心にあったわだかまりも次第に消えてゆくのだった」と解説は結ばれています。

春の雪とみ仏に注がれる暖かな眼差しが余韻として残る美しい句だと思いました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・・。

コメント
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