非正規労働者の賃上げが来年の春闘では、認識が一致したとか。
一部の100万円の壁を、障害と考えずに、働く非正規の労働者にとっては、朗報と言える。
しかしながら、非正規のなかには、配偶者の扶養者に、なっていたいという、非正規労働者に
とっては、賃金があがっても、それほど、喜べない。
時給が10円とか15円あがったとしても、手取りを増やせない者にとっては、休みが少し増えるくらい。
正規の労働者は、ベースアップ+定期昇給などがあって、ボーナス・賞与の恩恵がある場合は春闘の
ベースアップは大きい。
ベースアップを喜べない労働者の人数のほうが多いことを踏まえているのだろうか。
最低労働賃金が700円台の労働者にとって、たとえば時給が10円上がったとしたら、
700円×5時間×16日×12か月=672,000円
710円X5時間X16日×12か月=681,600円
年間で5,600円のアップにすぎない。
経済の好循環に作用するとして、本当に機能するのだろうか。
非正規と正規の時給の大幅な違いの、緩和に寄与するものでなければ意味がない。
某地方公務員に採用されたときは、月給がおよそ、18万ほどだった。
4年務めて、町の一労働者になったら、10万円ほどだった。
派遣労働者になったときは16万ほどになり、交通費込みで18万円。
賞与なるものが3万円ほどだった。
その後、はパート職しかなく、月収8万から9万円。
何度か転職を繰り返すうちに、月収は8万未満。
一時期、正規雇用されたものの、SOHO規模の職場に落ち着き、交通費込みで18万円になったものの、
業績悪化等々により、パート雇用に変更。
月収は、10万円に。
賞与も、定期昇給も、ベースアップにも縁のない職場になってから、もう20年がたつ。
その間最大18万。最低8万。
扶養家族が3人。家賃65,000。家賃更新2年に一度23万。
現在、世帯年収が300万ほど。
これで、暮らしていかなければならない非正規労働者の底上げを大企業が率先してやってもらいたいもの。