合唱での楽譜も大いに利用して欲しいものです。
楽譜には、演奏のための、必要な情報が沢山あります。
沢山の情報には、タグや、目印があると、鮮明にもなるし、いつも注意され所などは、3重丸などで、囲んで
おくとか、して、いつも思い出せるようにしておくと、しばらくぶりに歌っても、失敗せずにすみます。
スコアへの書き込みを嫌う人もいますが、できれば、活用しましょう。
演奏記号の他に演奏に注意したいこと、指導者から言われた注意事項、
音取りに必要な情報など、オペラの合唱のようにスコアが、ページによって段が変わったり、
Tuttiからsoloへ、あるいは、soloからTuttiに変わる場合なども、明記しておくと安心です。
◆下矢印・上矢印はこの場合、アルトパートを聞いて2本の線で挟まったソプラノとテナーは同じ音階を一緒に
演奏しますので、、互いに合わせていくようにします。
◆下図の6小節目にあたるところの〇に松葉線はソプラノとテナーが同じ音階、同じ音符ですので、そろって
出るようにします。
◆9小節目からの〇囲みは、演奏記号に注意を促すものです。
「p」の数が小節ごとに変化して、「クレッシェンド」「デクレシェンド」が多様に変化していくので、ここも注意を促します。
◆「フェルマータ」の記号のところに(^0_0^)マークがありますが、これは、「指揮者を見ましょう」を促しています。
◆基本的に、指揮をみるのが必須ですが、フェルマータで伸びたり、伴奏があとをついだリするときなどは、たいてい、楽譜通りの長さにならないこともあるので、特に指揮者を見ることを促しています。
書き込みは、其々の好み、注意を促す度合、それによっても変わってきますが、本番で失速したり、一瞬沈没しそうになったり、アクシデントが起きるのは、皆が、注意を要していなかったところに起きやすいのではないかと思います。
「楽譜通りに演奏しましょう」は最低限度の話。
本番の演奏では、何が起きるかわかりません。
ソリストが小節を飛ばしてしまったり、他パートが、一小節早く飛び出たり、指揮者が繰り返しを忘れて終了の合図をしてしまったり、伴奏ピアニストが、曲順を間違うこともあるかもしれません。
何が起こっても対処しなければならないのが本番の怖さであり醍醐味。
本番をエンジョイするために、最善を尽くしましょう。
S・ラフマニノフ「晩祷」より