演奏は、喜怒哀楽をはっきり表すことを求められます。
演奏記号は、多岐にわたって、います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%94%E5%A5%8F%E8%A8%98%E5%8F%B7
しかしながら、これでも実は、最小限度な指示なのです。
自ら歌唱する某作曲家が、「10人の歌手が歌うとき、10の色が出なければなりません」とのべておられました。
演奏は「演奏記号+演奏家」による生き物なのです。
同じ演奏家であっても演奏の都度、変わることがあたりまえになっているのです。
通常の日本語は、抑揚をあまり重視されていません。
喜怒哀楽を、なるべく出さない、話し方になりがちです。
親しい間柄、知己の間柄にあって、初めて迸る表情になるように思います。
赤の他人へは、無表情を装うことを、自然体にしているような気がします。
他人をじろじろ見る、指を指す、じっと見つめる。
そのような行為は、良くないことと、教えられました。
知人以外へは、無表情にいることを、普通のこととして身についているということになります。
本番を終え、画像や写真で、演奏中の表情を見て、驚くのは、しっかり喜怒哀楽を表現していたつもりだったのに、
無表情に近かったなんてことがありました。
カメラをむけられて、笑顔で待つ間に、顔が引きつってきたり、口元と、目元が、一致していない感覚になったことも
ありました。
無理やりの笑顔をしていると、撮影を待つ間に、ひくひくとなってくるのです。
発声練習に、顔の筋肉をほぐすのを取り入れられることがあります。
無表情での演奏では、声も無表情になってしまいます。
曲を伝えることができなくなります。
口をどう開けているか、口はどう動いているのかを、鏡で確認させる団は多いと思います。
表情について指摘をする団もあるでしょうが、沢山の記号をすべて、チェックして、演奏家に伝えるのでは、限度がありますし、
指揮者にそこまで、見てほしいというのは、甘え過ぎと思って、対応しましょう。
演奏者一人ひとりが、より良い演奏を目指しましょう。