本番の存在は、携わる者にとって、様々な意味や役割があるようです。
アマチュアの団員にとっての演奏会は、生活の節目となっていることでしょう。
合唱の他に、誰にも私生活の状況があります。
仕事をもっていたり、介護に携わっていたり、家族やペットがいたり、家族との、関わりもかかすことのできない要因となっているでしょう。
その中のひとつに演奏会が、あるのですから、節目とならざるを得ません。
演奏会に、集中する時期が一段落すると、日常の生活に戻るのは自然なことになります。
そこで、団を休むとか、退団するとか、別に集中したいことがあれば、そちらを優先するのは、当然のことではないか、と思います。
某指導者が、このようなことを言っていました。
「演奏会が終わると(団を)辞めてしまう人が多い。それなら演奏会をしないほうがいい」
教えをいただく側からすれば、演奏会を区切りに、日々の生活があり、演奏会を目標に、生活をやりくり
します。
集中しなければ、ならない演奏会は、励みにもなり、生活のめりはりになり、糧といえます。
演奏会に向けて物事がすすむので、演奏会が終わったら、自身の生活に少し戻して、リフレッシュをパターンとしています。
団に、所属して、演奏会の節目に関係なく、活動を続けられるということは、恵まれていると、思います。
一人ひとりに与えらた一日24時間を、どう使うか、どう使えるのかは、多様です。
優先順位をつけなければ、うまくこなすことはできないでしょう。
演奏会を節目というのは、演奏会から、逆算して、日々の生活のなかで優先順位を移動させなければ
ならないという、ことが出てくるということです。
やりくりを、上手にしたいと考えても、自身だけの問題以外に、様々な事柄を持っているでしょうから、思い通りにはいかないことが、多いことでしょう。
練習になかなか来れないという某団員は、寸暇を惜しんで様々な努力をしていました。
分刻みのやりくりを、日常の中で展開しているのです。
それでも、そういう使い方を可能にしてくれる、周りの協力、本人の努力する気持ち、それらが揃わないと可能性がなくなります。
努力を常にできる人は幸せです。
支えてくれる環境があってこそのことだからです。
練習に参加し、教えを得る者としては、演奏会は大きな存在として育んでいきたいと思います。