GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

スキマノザラシ100回目の磔磔ワンマンライブの感想文

2024年05月22日 | スキマノザラシ
(はじめに)
この日は、応援してるプロバスケチームの応援観戦からのハシゴの為、折角の整理券番号1桁だったけど、開演の15分前の到着。いや、間に合っただけ素晴らしい。優勝(!)セレモニー泣く泣く途中退席からの、自画自賛の強行軍。

当然すでにギチギチの場内。なんとか場所を確保した物の、飲食を運ぶ磔磔スタッフに道を開けよう物なら、すかさずその空間が別の客に取られるので油断できない。(それをライブハウスの楽しみと見るかどうかは貴方次第😝)

その繰り返しでじわじわとスペースが削られ、こりゃいかんと丁度場所を変えようと思った頃に、某バンドファンのお仲間に、壁際のベンチポジションを譲っていただけたのでした!(理由は割愛)

おかげでステージが見渡せるポジションで最後まで楽しめました。本当にありがとうございました♪😊

というわけで、ステージに向かって右側に後方、ベンチ上に立ったポジションからのレポートになります。

-----

(オープニング〜メンバー登場)

開演の数分前、照明が絞られBGMが切り替わり、コントラバスの低音が磔磔の木造に静かに、かつ力強く響き渡る。

渡辺隆雄さんと早川岳晴さんの曲『Mr.Fire Bird』。あの日以来、この曲が流れないとスキマノザラシのワンマンライブは始まらないのだ。

そしていつもの『She's a Rainbow』に乗って、メンバーが登場。

----
以下、全曲感想文

【※】印は未音源化曲につき、曲名などは実際と違う場合があります。

1.サイレン
『ランブル』イントロや『ジェット』始まり等も勿論良いのだけど(むしろ大好き)、節目のスタートに相応しいのはやはりこの曲。出だしのハウリングもバッチリ心地良く響いて、いざスキマノザラシ100回目の磔磔ワンマンライブ、開幕。

2.BUN
個人的にこの曲に持つ印象は、対バンライブで鞘から刀を抜く時に見せるガチ曲ポジション。(的を得ているかは知らん)
同じく疾走感あふれる『F#』という曲があるけど、サビで拳を振り上げ易いこちらの方が序盤向きなのかも?つまりはスタートダッシュ成功、場内は早くも爆発風味。

3.トネリコ
軽いMCを挟んでこの曲。激しい曲の後に、場内の熱を保ちながらもクールダウン(矛盾)できるミスター2ブロック的な曲だけど、けして繋ぎの曲ではなく、スキマノザラシの中で1番好きな曲と公言してるファンもかなり多い。

4.さすろう※
活動休止からの復活後に発表した新曲3曲のうちのひとつ。初めて聴いたのはいつだったかな?低音好きにはたまらない、低くベースが印象的だけど、全体的にちょっと暗過ぎの世界観が気になった初見時(※1ファンの感想レベルの話です)。ライブで2回ほど聴いた後とんと見なくなったので気になっていたけど、前回99回目と今100回目でブラッシュアップされ復活。印象的なギターが加わり、より深い所に染みる曲になってて、初見に感じた杞憂もどこへやら、すかさず心のお気に入りに登録。

5.ジェット※
変わってないようで、実は1番変遷が激しい曲のような。わかりやすい所も気付きにくい所も、毎回のように新しい工夫や試みが凝らされている印象(しつこいですがただの1ファンの素人分析です)。どちらにしても、イントロが聴こえた瞬間の昂ぶりは変わらないのだけど。

6.レンズ
この曲だけは、目を閉じて、一緒に歌うと決めてます。(周りに迷惑にならないよう口パクで)

7.夜をぶっとばせ※
前述の三大新曲のひとつ。この曲も、数回やっただけで一旦お蔵入りに。初見の感想は、めっちゃ好きだけど、同じ感じのバラードは他にもあるからセトリの使い所が難しそうかな、と。しばらく経って、ミズカミ&アンボイのライブで久々に聴くと、「同じ感じ」がなくなってて、独創的な、今までにないバラードに仕上がってた。そしてこの夜のバンドバージョン。時間の経過から逆算して、紆余曲折あったかもしれないけれど、この日にきっちり間に合わせて来る意識の高さと、曲に対する思い入れの熱さが胸を打ちます。

8.わたしははじめ
スキマノザラシの楽曲は、直接的や具体的な記述があまり多くなくて、それでいて訴えかけて来る物が多いけど、この曲は珍しくメッセージがストレート。そういう意味で、個人的にはスキマノザラシを象徴する曲の中で裏番長(他に言い方はなかったのか)的な存在だと思っています。サビも乗り易いので、優しい曲のくせして場内はめっちゃ温まるのであった。

9.ランブル※
今回はレアなフルバージョンで演奏された『ランブル』。数年前にミニシアター系の映画作品が同じタイトルなのに気付き、予告編を見たらこの曲(のイントロ&アウトロ部分)が流れていて、昔の名曲がオマージュ元だったと知る。由縁が共感かリスペクトに依るものかはわからないけれど、その表情や所作からバチバチに思い入れが伝わって来るし、それがまたカッコ良いのだ。

10.ヒート※
三大新曲のひとつ。この曲は比較的早い時に続投が決まっていたようで、初見時からほんの少しだけ歌詞が変わった(?)位で大きな変化はなく、でもしっかりアップデートされて来て、今宵もしっかりと客席のハートのビートをヒートさせていた。

10数年前。磔磔ワンマン終演後のバータイムに、あのギタリストが「今新曲作ってるから楽しみにしといて」「一曲はスリラジっぽい感じ」「でもミズカミのOKが中々出ないんだよなあ」(大意)

それから何年経ったんだろう。新しい3曲にその時の曲が入ってるかはわからないけれど、ようやく叶った約束と、叶えてくれたスキマノザラシには感謝しかありません。

11.さんざふる
個人的にこの曲に心が動いたのは少し遅めだった。時間がかかった分だけ、胸の中にじわじわびっしり根が張られ、特に終盤の繰り返しフレーズの所で揺さぶられっぱなしになるのですよ。この曲も、気付いたらいつも一緒に歌ってる。

12.月光
イントロのベースが鳴り出すと、体が条件反射で「ここから出し切るぞ!」とスイッチが入るのだ。こんな体にしてくれた責任は取ってもらわないと。いつもステージと客席の息がぴったりアウトロクラップが、この日は色んなお客さんが集結していたからか、すごく雑然とした感じに。でも逆にスペシャルな夜を感じられて嬉しかったな。

13.蒼白の子供
月光アウトロからの流れは、個人的には『ジェット』だったり『低音』だったりが好みではあるけど、今宵ばかりはこの曲しかないでしょうよ。アンボイさんがファイヤーバードを持ち始めた頃は、イントロで鳴る音に多少違和感があり、でもそれが味わいだったのだけど、今では全く気にならないというか、あの頃の音にしか聴こえない。なぜかと考えるのは野暮だろう。

14.アイアイ※
この頃になると、幸せ楽しさとハシゴの疲れで頭がボーッとしてあまり記憶に残ってないのだけど、そんな時に最適な曲ではある。深く考えず、やけに楽しそうなPeeweeさんに共鳴しつつ、ただ体が動きたい方向へアイアイアイアイ。前述の通り久々のお客さんもいたからか、最初はまばらだったサビ時のレスポンスも、ラスサビの所では全員がやってて壮観だった。

15.F#※
月光からのラストスパートシリーズ、締めくくりはこの曲。何気に拳を突き上げる的なレスポンスがやりにくい構成なので、前曲同様目を閉じてゆらゆらするのが吉。Fポーズを真似しようと思ったけど、ベンチ上でやるとバランス崩して●ねそうだったので我慢。

16.ミルキーウェイ
何か嫌な事や辛い事があった時、不思議とこの曲が流れて、励ましてくれた。その時の気持ちに合わせて、姿や色を変えて聴こえて来るのが不思議だった。横道坊主の橋本潤さんが旅立たれた後、藁をも掴む思いで足を運んだ太陽と虎で、気持ちを受け止めてくれたのもこの曲だったな。この日はちょっと気持ちに余裕があったから、これからもよろしく、そんな気持ちで聴けたのでした。

【アンコール】
17.風の歌
ミルキーウェイから連続でこの曲が来るのは、100回目磔磔ワンマンならではな気がした。記憶にないだけで案外やってそうではあるけど😅

何年も前の名古屋での対バン多めライブ。途中の出番にも関わらずアンコールの拍手が鳴り止まず、会場から一曲だけOKが出た際に、短くないこの曲をぶちこんだ時の、某メンバーのしてやったりな顔が忘れられない。笑

18.千人の神様が死んで三匹の獣が走る※
この曲とも出会ってからかなり経つのに、今だにアミイタスの詳細はわからないし、静脈の緩いカーブにともるのはペンライトだと思ってた(本当は多分ヘッドライト)。勿論現在のバージョンが最高なのだけど、後半前の間奏のとこで、自動的に4人時代のブロダソロが脳内再生されるんよね。多分生きてる間はずっと消えない。笑

19.ギターギター※
そりゃ最後はこの曲しかないよな、と。ステージ中央に立てかけられた写真の中の姿と、横に並ぶアンボイさんの姿が、角度から仕草から見事に一致する瞬間があって、刹那、あふれるものが止まらなくなった。後ろの方の席で良かった。Aメロの隙間のデッデッデの所に少し遊びが見えて、ジュンスケさんがちょっと嬉しそうに見えた(気がしただけかも)。最後に色んな人がステージに上がってたけど、それも含めてスキマノザラシなのだろう。

---

例によって、知ったかぶり全開、自我自尊の塊のような感想文なのは、いつもの事なのでご容赦ください。

振り返るだけで高揚感でニマニマしてしまう素敵イベントの事、冷静な感想なんざ書ける訳ないじゃないですか(逆ギレ)

結婚して無駄遣いができなくなった今、昔みたいに年間80回とかのライブは行けなくなりましたが、これからもスキマノザラシのライブを見にライブハウスに通い続けるのでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回全曲感想文は200回目の磔磔ワンマンにて。

【おしまい】





スキマノザラシと首振りDolls

2024年03月11日 | スキマノザラシ
本日3月10日(2024年)はスキマノザラシと首振りDollsの磔磔2マンライブ。

この2バンド、蜜月の始まりは12年前。

2012年、首振りDollsが結成され、初ライブは彼らの地元小倉にて。その時の対バンがスキマノザラシで、ツアータイトルが『真夜中の徘徊者(MIDNIGHT RAMBLER)』。

そのタイトルが首振りさんのメジャーデビューアルバムの名前にもなっているのは、皆様ご承知の通り。

ちなみに今宵の磔磔ライブのタイトルは『The Road To The 100th』。磔磔ワンマンライブ通算100回を目前に控えたスキマノザラシ目線のタイトルが付いているけど、一方で、首振りDollsのフライヤー、つまり首振りさん目線では、ツアータイトルは『MIDNIGHT RAMBLER』となっている。

彼らにとってこのタイトルが如何に思い入れがあるかが伺い知れる。

その名前を冠するツアーは、2017年にも敢行された。

首振りDollsとスキマノザラシの『スピリットツアー2017 真夜中の徘徊者』は、3/17〜20の4日間に、名古屋、神田、京都、小倉で行われる予定、だった。

ここでスキマノザラシに、哀しい出来事が起きてしまい、突然の活動停止を余儀なくされる。

誰もがツアーの中止を心配する中、代役バンドのブッキングや、ワンマンライブへの変更など、紆余曲折ありつつも4日間やり通した首振りDollsは、本当に素晴らしく最高にロックンロールだったな。

スキマノザラシの停止した心臓が再び動き出したのは、彼らの前回のライブ(2017.2.5十三FANDANGO/with スリルラウンジ/ハーシーズ)から実に398日後の事だった。

2018年、場所は磔磔、日付は、そう、奇しくも今宵と同じ3月10日だった。

狙っての事か、それとも偶然なのかはわからないし、そもそも彼らがどこまで前述のあれこれを胸に秘めて今宵に挑んでいたかもわからない。

それでも今宵の両バンドのステージからは、彼らの思いが渦となって、あふれ出していた、そんな風に、1ファンの目には見えて仕方がなかったのですよ。

そういえば、転換時の音出しの際に、ミズカミさんを除くスキマノザラシの4名が演奏した曲の名前も『ランブル(RAMBL)』だったな。

…絶対あふれ出してるよねえ。笑


…とまあ、どんな事にも意味を見出して独りごちてしまう哀しいファンのサガと見立て癖はこれくらいにして。

それを抜きにしても物凄かった、圧倒されっぱなしだった、彼らの「今」。

終始ハイテンションなのに、胸焼けする事もなく何杯でもかきこめる首振りDollsのロック。1曲ごとにこの日の「最高」が更新されて行く。すごい。

そして、いつもの調子で、いつもよりすごいライブを見せてくれるスキマノザラシ。首振りDollsと対バンできるのがめちゃくちゃ嬉しそうで、見てるこちらまでニコニコしてしまう。

この2バンドが出逢ってくれて本当に良かった。この2バンドと出逢えて本当に良かった。

逢わせてくれたのはあの人。感謝。

そして今宵お会いできた全ての皆様に、ありがとうございました。

3 Drums Founder Project

2024年02月24日 | POP & ROCK
昨夜は京都音まかすにて。

コロナ禍中、ライブハウスがピンチの時、音まかすにゆかりのあるカミグチさん達3名のドラマーが行った支援企画「3 Drums Founder Project」。※以下3DFP

自分の職場でも、今年に入って2名がコロナを発祥しており、未だ終息したとは言い難いけれど、それでもライブハウスは昔の活気を取り戻しつつあり。

その喜びを噛み締めるべく、前述の3DFPが主催する、5バンド+1DJのイベントに行って来ました。

大阪出張と電車トラブルのせいで、1バンド目のNAKEDSには間に合わなかった。悲しい。

次のバンドは初見だったけど、音の圧が楽しめつつもしっかり聴きやすく、女性ボーカルのハスキーな感じも気持ち良かった。ただ、フロアを右往左往する…(以下割愛)

3番手は、個人的に今イチ推しの+God new Love+。バンド名がスマホで入力し辛いので、「ごっど」で辞書登録した+God new Love+。音源は揃えたものの、まだ全曲を把握できていないのだけど、そんな事はお構いなしのステージはさすが。楽しい楽しい楽しい。このイベントのテーマが、「ライブができる(見れる)喜び」だとするなら、間違いなく1番体現していたのは+God new Love+だと思います。

4番手はDJタイム。枠が通常のバンドと同じ持ち時間だったけど、選曲が絶妙で、フロアは終始盛り上がりっぱなし。あれだけ皆がひとつになれる選曲ができるのってすごい。素敵。…そんな神セトリなのに、1曲しか知ってる曲がなく、1人ぽつんと居場所がなかったのは、テレビ音楽をまったく通ってない自分の責任です。ええ。

次はスキマノザラシ。磔磔の彼らは間違いなく最強最高だけど、音まかすの手狭なステージにギュッと濃縮された5人の姿と音は、これまた格別な味わいで。で、この人たち、会場によって工夫やアレンジを変えて来る前科があり、この日も耳慣れない音がそこかしこに散見。(いつもと変わらないのに、抜群に音が良い音まかすの音響によりあぶり出されただけかも?)

もっと音まかすでスキマノザラシを見たい!

大トリはナオミ&チャイナタウンズ。カラオケではしょっちゅう歌ってるけど(JOYSOUNDに2曲配信中)、ライブは久々。相変わらずの色気が、見た目、仕草、音から芬々に漂い出す。出そうと思って出る物でないのだろうけど、4人が4人とも発散して来るのだからたまらない。その感覚は、潤さんと木谷さんの頃の横道坊主にもよく似ていて。下戸なので、「湯割りをおくれよ崩れたドタマに〜」という歌詞にはなんの共感も芽生えないのだけど、ただこの色気を浴びたくて、きっとまた音まかすに足を運ぶ事になるのだろうな。

終演後、バリンさんが「久しぶり」とお声かけしてくださったのが嬉しすぎた…。

最初から最後まで嬉しさと楽しさがギュッと詰まった夜。音まかすが京都にあって本当に良かった!

2324★ODD PIRTY in 梅田TRAD

2024年01月15日 | 横道坊主
梅田TRADで横道坊主ワンマン『2324★ODD-PIRTY』

四ツ橋の行きつけの床屋GOLDで忍さんにヘアカットしてもらって気合い充分、寒空の下1時間半並んで久々の最前ゲット。

そして18:00開演。

感情をくしゃくしゃにされて、泣いたり笑ったり忙しかった。終わってみれば、休憩なし4時間、ぶっ騒ぎっ放しのロックンロール。

つりそうな足をさすりながら、幸せな余韻に浸る帰路。

横道坊主と出会って今年で20年、彼らの40周年の歴史からすればようやく半分。たったの半分。まだまだ新米。所謂ひよっこ。

我が青春はまだ始まったばかりなのだ。


…などと、表向きはさわやか(?)に楽しんで来たフリをしているけれど。

実は当日はお腹の調子が悪くて、それ自体は軽くて大した事なかったのだけど、悪化するのが怖くて朝ごはんはパン1枚だけ、お昼ご飯は食べられず、その結果、ライブ中に脳に糖分が足りなくなり、中々の頭痛が…。

携帯してたのど飴で糖を補給したら落ち着いたけど、その後は「復活」→「はしゃいで糖不足」→「のど飴」→「復活」…を何度も繰り返す事に。本番に弱い男です。

そんな、ぼんやり感と変なハイテンションが行き来する、不思議な世界の中で味わったライブは、思考よりも本能や肌感覚が冴え渡り研ぎ澄まされ、音が刺さる刺さる。

しんどかったけど結局いつもの倍楽しめたような。怪我の功名とはこの事か(?)。

ただそれ故に、この感想にも若干のトリップ味が感じられるかもしれません。(ん、いつもか)

悪しからずご了承の程…😌


年始恒例の30曲超えたっぷりセトリの中で、ロックミュージック的な意味で1番ドキドキしたのは、17枚目のアルバムの2曲目に収録されているあの曲だった。

カラオケで何度も歌っているうちに気付いたけど、実は間奏の割合が多い曲のため、現リズム隊の演奏の妙が存分に味わえて、素人目ではあるけど色んな発見があって、めちゃくちゃ興奮した。

義人さんのボーカルに呼応する今井さんのコーラス&シャウトにもニヤニヤさせられっぱなし。

そしてそれらがひと塊りになってグワーーーッて迫って来るのだから、たまらない。最高。

ちなみに、個人的には16枚目と17枚目のアルバムが、「アルバム」の作品完成度としては屈指だと思っています。


先日発売されたセルフカバーベストアルバムが初期曲中心のラインナップだった事もあり、それらの曲がたっぷり多め、往年のファン感涙のセトリだったかと。

ただ、個人的にはその時代の横道坊主体験が皆無なので、その辺りへの思い入れはあまり、というか全然なかったりする。

基本的に場当たり的な反抗心だけのヤンキー的なロックは嫌いな事もあり、横道坊主の初期曲に対しても、初めの頃は誤解して敬遠してた時代もあった。

それでもそこかしこから発せられる、反骨心の皮を被った詩的な優しさと行間は、今井節以外の何物でもなかった。それと気付いた時から、遅ればせながらガンガンどハマりして、今では大好きな曲ばかり。

それに、例え初期メンバーの時代を知らなくても、同じ曲は過去に足を運んだ20年110回のライブの中で何度も聴いている。

自分にとって、初期曲を聴いて込み上げるのは、木谷さん、潤さんが居た頃の横道坊主と過ごした時の思い出なのだ。(林田さんのサポート時代も含んでます)


『Crush』は、一見「感謝」や「応援」(の相互関係)がテーマっぽくて、実際そうなのかもしれない。(違うかもしれない)

でも個人的には、あんなにも自己の内面を掘り返して来る曲はなくて、ライブで聴く度になんだか隠してた内面を丸裸にされた気がして、ボロボロと止まらなくなる。

もちろん、それは自己嫌悪的な涙じゃなくて、さらけ出したこちらに対して、「それでいいんだよ」と優しく寄り添ってくれる歌詞や演奏の優しさに対して。

…そんな経験を宗教以外で味わえるのも、案外ロックならではの妙味なのかも。

「宗教」という言葉が誤解されそうだけど、勿論カルト的、盲信的な意味合いは含まれてなくて、ひとつの曲について、制作者の意図を超えたものを聴き手が勝手に見出して、受け止めて、人生の彩りにしてしまう様子に、とても宗教っぽい根源的な優しさと美しさを感じるな、と。

あくまで個人の世界観内ではこう見える、こう感じる、こう楽しんでる、というだけの話なので、的外れに思えたらご容赦ください。


義人さんがMCで「つい喋り過ぎてしまってライブが長引いてしまう」と、何度もフラグ的に自戒していた。

たしかに饒舌に過ぎるし、なんなら昨夜もハッとさせられるワードが幾つか、未だ心に焼き付いたまま。義人さんのMCは横道坊主ライブになくてはならない大切な要素。

でもそれと同じくらい、ライブのセトリ順やパフォーマンスから発せられる、目に見えないメッセージがいちいち色濃くて、畳み掛けて来てたまらないのも横道坊主なのだ。

最近口に出して言わなくなったあの手やこの手についても、腹の中ではしっかり受け止めて戦っているのだと、ライブ中の一挙手一投足が雄弁に物語っていた気がする。

…これも個人が勝手に感じ取ってるだけの妄想かもしれないけど。(その通り)


最後に、ここ数年の間に度々見られるようになって来た、カバー曲の演奏について。

はなわさんだったり、シーナ&ロケッツだったり、三宅伸治さん、清志郎、チェッカーズ、TH eROCKERS、ジュリー、Johnny Tkunders & Heartbreakers、頭脳警察、ルーク・ブライアン…(間違えてたらごめんなさい)

客席も毎度大盛り上がりのこの企画。

しかし悲しいかな。

今まで自分が知っている曲に出会った事が一度もない。本当に一度も。

それは、世間一般的に認知されている音楽にはてんで興味がなく、自分が好きな数組のバンドしか追いかけてこなかった我が嗜好のせいなのだけど。(世代的に横道坊主メンバーや、ファンのボリューム層から若干ズレてるのもあるかもしれないけど)

曲名が発表された時のサプライズ的な喜び、一度味わってみたいけど、そうなると横道坊主のライブでスキマノザラシや筋肉少女帯や喜納昌吉やMONGOL800とかをカバーしてもらうしか…。

…可能性は低いけど、めちゃくちゃ見たい😂


思いのままに吐き出し過ぎて、もはや皆様の昨夜の幸せな余韻すらぶち壊してないか心配ですが。

今年も変わらずこんな感じなので、どうぞよろしくお願い致します😅


スキマノザラシvsブルボンズ

2023年12月17日 | スキマノザラシ
12/15磔磔
スキマノザラシvsブルボンズ

先行ブルボンズ。

名前は良く聞くのだけど、今回初見。座ってた位置のせいか、歌詞が全く聴き取れなかったけど、それをさっ引いてもなおカッコ良し。

音も曲もカッコ良いし、見た目もカッコ良いし、イケメンだし足長いし、女性ファンだらけだし、なんならこちらのコンプレックスをえぐって来る感じのカッコ良さ。くそっ。

そんな(どんな)ブルボンズ色に塗りたくられた磔磔だったけど、すぐさま上から塗り替えた、後攻スキマノザラシ。

1曲目から、対バンライブの持ち時間でその曲やる?と思ってたら、案の定後半は年末に相応しい疾走感と師走感。それがなんだかブルボンズのハイスパートなロックと見事に噛み合って見えて、楽しくて仕方なかったな。(あくまで1ファンの感じ方です)

そんなこんなの、今年のスキマノザラシ納め。2023年は19回目撃できた。まあ、多けりゃ良いという物でもないのだけど。

例え今年2回しか会えなかったとしても、逆に愛はメラメラと燃え盛っているので御安心くださいね(誰に言ってるのか)