GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

スキマノザラシとナオミ&チャイナタウンズの磔磔2マン

2023年11月25日 | スキマノザラシ
今宵の京都は各所で見たいライブが目白押し。ところが体はひとつだけ、えいやと気合い一閃、選んだのはここ磔磔。

スキマノザラシとナオミ&チャイナタウンズの2マンライブ。

…選んだというよりは、発表が早く、すでに予約してたからだったりするのだけど、いやいや結局は大正解。

「ナオチャイを相手にするには、序盤にバズーカを仕込む必要があった」(終演後のMカミ氏談)

その言葉通り、1〜2曲目はあまりに意表を突く選曲。びっくりした。誰だこの並び考えたの!でも終わってから振り返れば、この上なくしっくり来るセトリ。それがスキマノザラシ。まるで2023年シーズンの新井カープ。

後攻のナオチャイも、「僕らがバンドを始めたのはスキマノザラシと対バンがしたかったから」(T氏中盤のMCにて)などと虚々実々に揺さぶりをかけつつも、どっしり安定の横綱ロックンロール。その様はまるで1984年の古葉カープ。

新旧赤ヘル夢の対決、その行方は。

序盤から容赦なく疾走するナオチャイは、まるで昭和カープの切込隊長高橋慶彦のよう。対するスキマの高橋は、磔磔のステージを所ヒロシ、もとい所狭しと駆け回る。

ナオチャイがバラードからアップテンポにたたみかける山本浩二ばりの大攻勢を仕掛ければ、スキマのコウジはいつもの3倍増しの圧倒的な歌声とパフォーマンスでそれに応える。

…まあ、そんな丁々発止、先行後攻がはっきり決まった2マンライブに於いて見られるわけないのだけど(知ってる)、全てを終え自宅で振り返れば、浮かんで来るのはそんな夢のようなロックンロールショー。

タイガさんの色気、ナオミさんの激しくも凛々しいドラム、ハラさんのザ・ベーシストな佇まいと前のめり加減(笑)、しっかり激しいのに1音1音が味わい深く刺さるバリンさんのギター。

ミズカミさんの歌と挙動に翻弄される事の楽しさ、それをより居心地良く膨らませてくれるジュンスケさんのドラム、頼り甲斐あり過ぎなterraさんのベース。Peeweeさんとアンボイさんについては、毎回両ギターの個性の違いの妙が楽しいのだけど、今回は違う形の羽車がやたらガチガチとハマって、すごく一体感を持って聞こえたな。

※全て音楽門外漢による素人が感じたままの感想です。的外れご容赦。

この2バンド、実は今回が初めての対バンらしい。あり得ない。今後はその遅れを取り戻すかのように、ガンガンやり合って欲しい。

そしていつの日か、我々はその始まりを目撃したのだと、この夜の事を誇らしげに語るのだ。

…。

…ええと、この2マンの素晴らしさを的確に文章化するなんて土台不可能なので、毎度の事ですが、楽しそうな雰囲気だけ感じ取っていただければ幸いです。


スキマノザラシとSmall no endの拾得2マンライブ

2023年11月17日 | スキマノザラシ
初めて拾得で見るスキマノザラシは、今まで感じた事のない色彩を放っていた。

そこに違和感はなく、むしろ馴染み過ぎてて、思わず心の中で「お帰りなさい」と言いそうになった。

そう、今夜はスキマノザラシの拾得帰還記念日。永きに渡り封印されていた場所での久々のライブ。事情は知らん。多分。

久々のはずなのに、狭いステージをもつれる事なく縦横無尽に徘徊する痛快なステージに、観光で来ていた外国人ファミリーも大喜び。終演後スキマTシャツを購入して全員のサインをもらって大満足なお子さんの顔を遠目に見て、とっても幸せな気持ちになりました。

後攻は夢野カブさん率いるSmall no end。ドラムが丸丸丸さんじゃなかったのは少し寂しくもあったけど、サポートは我らが山本将弘さん。カブさんとの阿吽は言わずもがな、スキマノザラシとの関係性も鑑みれば、この2マンにこれほど相応しいドラマーもそうはいない。

思えば、この2バンドの対バンを見たのは、いつぞやの中津川ブレス以来。

あの時は、中津川に相応しいライブを全力でやり遂げようとする、それぞれの想いが自然と合致して、最強タッグ結成!みたいな盛り上がりだった。(あくまで個人の感じ方です)

では今回は。あの時とはまた違う、なんというか意地の張り合い…とは少し違うな、言うなればリスペクトの張り合い、クロスカウンターが交差するたびにその威力を増すように、相乗効果がビリビリと、木造の中を行ったり来たり。

もはや、壁に掲げられた寒山が持つ詩巻物にはロックンロールが書かれていて、拾得が手に持つほうきはファイヤーバードを模しているに違いないのだ!

…大丈夫。本人も何が言いたいのかわかんなくなってます。

ええと、つまりは、それくらい素敵なライブだったし、また拾得でこの2マンライブが見たいって事!

ああ、今夜、またも最高が更新されました。目撃を共にした皆様に、心からの感謝を。

スキマノザラシ磔磔ワンマン98th

2023年11月01日 | スキマノザラシ
スキマノザラシ、98回目の磔磔ワンマン。



意表を突かれた序盤のセトリ。久々の曲が並び、中でも『ランブル』が聴けて嬉しさ爆発。速やかにテンションMAX。

中盤は王道のセトリ順と思いきや、最近は序盤でしか聴いた覚えがないあの曲が、まさかここで来るとは。

ここ数年、月1以上ペースでスキマノザラシのライブを目撃し続けている、そんなこちらの常連気取り仕草を嘲笑うかのように、いちいち意表を突いて来る彼ら。

この10数年で新曲の発表は3曲だけ、新譜は11年間発売されていない、そんなバンドが月1ペースのライブイベントをやって、毎回毎回このマンネリ感の無さは、正直異常でないかい?

…ふと視界の隅に、外国人のお客さんが。時々聞こえた話の内容から、スキマノザラシのライブは初見っぽかった(違ってたらごめんなさい)。

京都が、いやさ日本が誇る老舗ライブハウス磔磔は、ハコ目当てでやって来る観光客も珍しくはないしね。(違ってたらごめんなさいその2)

そのお客さんも、徐々にノリノリになって、終盤は立ち上がって見様見真似でコール&レスポンスや、こぶしを突き上げたり、ひらひらさせたり。

音楽が国境を越えるのは既知の事実だけど、磔磔で見られるといつもの倍嬉しくて幸せな気分になれるのはなんでだろう。

そんなスキマノザラシのライブを初めて見たのは2009年。それから紆余曲折あり、気付けばそろそろ180回くらいは目撃を積み重ねている。

ああ、それなのにこの人達、いまだに新たな側面や引き出しをチラ付かせて来やがるのだからタチが悪い。

このままでは、50歳、いやさ60、70歳になっても、ミズカミさんの「アーユーレディー?」に「イェーーーィ!」とかやってしまう未来が待ち受けていそう…。(最高😂)

そして、今夜は個人的に久々の再会も有り。まさか居られるとは思わずびっくり。でもお元気そうなお姿に心から嬉しかったです😊✨

全部ひっくるめて最高の夜。出会えた諸々全ての事と人に、感謝とリスペクトを送ります。


スキマノザラシと匕首蝮

2023年10月26日 | スキマノザラシ
スキマノザラシと匕首蝮(ドスマムシ)の磔磔2マンライブ。

初めて見る匕首蝮は、前評判の通りのゴリゴリ和製ロック。「任侠」的な打ち出しやキーワードについてはワンクッション置いて様子を見たいけど、パフォーマンスについては文句なし。好き。

そんな匕首蝮と何かと縁の深いスキマノザラシ。

アンボイさんが「アンボイ蝮」として匕首蝮のサポートに入ってたのは記憶に新しいところ。

スキマと中が良かったサウザーさん(@脱兎、騒音寺など)も、最後に在籍されてたバンドは匕首蝮だった。

そんなわけで、一見タイプが異なる2バンドなれど、めちゃくちゃ噛み合ってた。

歯車的な意味か、ジャック・ハンマー的な意味かはわからないけど。ああ、どっちもか。

ヒリヒリの鍔迫り合いから放たれる火花。

その向こう側に、美しく流れるミルキィウェイが見えた夜。

『達人伝』ついに完結。

2023年08月28日 | マンガ
中国の春秋戦国時代を舞台にした漫画『達人伝』。10年の連載を経て、全34巻ついに完結。

集大成の最終巻、買い逃しのないように早めに予約をしていたのだけど、発売日当日になって「入荷が遅れます」との連絡が。ごめんなさい、待てません、とキャンセル依頼の後に、慌ててネットで在庫検索。

京都ヨドバシカメラ内の大垣書店に在庫を確認、仕事が終わると同時に駆けつけた所。

特設コーナーが設けられ、複製原画やサイン本の販売など、予想外の盛り上がり。しかも、銀座の蔦屋と京都のここ、2店舗限定らしい!

サイン本を目の当たりにして、一瞬複数冊の購入も頭をよぎったけれど、心の中のドラ⚫︎もん師匠が「それをやっちゃあお仕舞いだよ」と直言して来たので、それもそうだと、対象巻を各1冊ずつ購入。

買い占め&転売、ダメ、絶対。

それにしても、最初に予約していた書店ですんなり入荷していたら、サイン本はゲットできなかったワケだから、ほんと人生は万事塞翁が馬に過ぎるな。

帰宅して、単行本を手に取り、それぞれに描かれた直筆イラストとサインにうっとり興奮しながら、最終回までのクライマックスを読み進める。

うぐぐ、何というハードな展開。無論、この展開は予想していた。こうならないと整合性が取れないしね。

それでも、胸が感情がかきむしられるような、絶望と希望が一気に押し寄せて来る感覚。映画でもここまでのスペクタクル味わえまい。

這う這うの体で本編を読み終え、次いで濃厚大ボリュームのエピローグ(まさかここまで描いていただけるとは!)にノックダウンされながら、ようやく読了。

巻末の王欣太先生のインタビューに移ると、4年前に参加させていただいたファンミーティング(作者と読者の交流会)の話題が。そう、その時に先生が口にした「蒼天航路は⚫︎⚫︎、達人伝は⚫︎⚫︎の物語」というキーワード。その事を胸にここまで読み進めた事で、あまりにも格別で特別な結末を迎える事ができた気がする。

また、同じくイベント内でリクエストがあった「楚漢戦争(項羽&劉邦)まで描いてほしい」についても、今巻(というか前述のエピローグ)で最高の解答が為されていた。

未購入の方のネタバレにならないよう、詳細は書かないが、あれもこれも本日(2023年8月28日)同時発売の33巻と34巻を買えば全部判明しますので。

長いようで短くも感じる10年間、一緒に過ごした作中の達人たちと、王欣太先生に、心から感謝。ありがとうございました。