クライ•マッチョ

映画『クライ・マッチョ』。

純度100%まじりっ気なしの、俺達のクリント・イーストウッド91歳が、これでもかと等身大を見せつけて来る作品。

息遣い、肌のぬくもり、体臭すら感じられ、なんなら毛穴も見えた気がして来た。近いって。

目新しくもない、古臭くもない。

興奮に過ぎる程ではないし、涙もちょちょぎれない。

だからなんだ、己の中のクリントなイーストがウッドする、濃密104分。身を委ねるしかないでしょう。

その背中に、ありがとう、ありがとう。

スパイダーマン•ノー•ウェイ•ホーム

レイトショーでスパイダーマンNWH観てきました。

何というか、面白いかどうかなんてどうでも良くて、40年積もりに積もったこちらの脳内映画メモリーに、両手突っ込まれてシェイクされて、色んなゴミや垢がこぼれ落ちてスッキリ爽快。この感覚は他では味わえまい。

少なくとも、まだこの作品を見てないマルチバース（多次元世界）の自分がいたら「絶対見ろよ！」と胸ぐらつかんでやる。

予告編など事前情報を極力排除した上で、なおかつ広い意味での過去作を大体押さえてから行くと、ものすごい快感が味わえる場合があるかもしれないし、ないかもしれませんし、責任は一切取りません。

2021年に見た映画

2021年に見た映画の私的ランキング。更新。今年中にあと3本は見たい。

燃えよ剣

映画『燃えよ剣』、見て来ました。

邦画が苦手な俺ですが、岡田准一の殺陣と、ウーマンラッシュアワー村本氏の山崎烝が見たくて。

すんごく面白かった😊

もしやと思ってエンドロールに目を凝らしてたら、案の定勤め先の名前。ようやるわ😎笑（褒めてます）

土方役の岡田准一氏、すっごいな！すっごいな！（2度言った）

ウーマン村本氏の山崎烝は、持ち味出し過ぎてて腹抱えて笑った。最高😂

沖田はベタ過ぎてあまり乗れず🙄笑

芹沢鴨をはじめとして、キャラの立ち方が素晴らしく、大体のキャラの顔と配役名が一致したけど、原田と斎藤はイマイチわからんまま…。

伊藤甲子太郎は、予想とは違う扱いだったな。インパクトはあったけど。

ファンタジーすれすれの解釈やアレンジが目立ったけど、司馬遼太郎の原作はもっとファンタジーだし問題なし。

それにしても、新撰組、今の時代に居たら絶対近所には住みたくないなあ😅（勿論当時とは価値観が全く違うのだろうけど）

ひいひい爺ちゃん＆婆ちゃんあたり、近江商人だったみたいだし、京都にも足は運んだだろうから、新撰組を生で見た事あるかもね、と思うと結構生々しいかも。

DINNER IN AMERICA

映画『ディナー・イン・アメリカ』すごく面白かった。個人的に理想の恋愛観だこれ。

パンクロックバンドの覆面ボーカル（指名手配中）と、本人と知らずにかくまったファン女性の物語。

鈍くて、ズレてて、浮いてて、狂ってて、うまく行かなくて、でもそこはかとない肯定感。ベン・ステイラー監修作だっけこれ。

「お前はバカじゃない。パンクロッカーだ」

意味不明のそんな言葉に命が吹き込まれる可能性が、パンクロックにはあるのだと信じています。

土曜の昼から見に行って、客が自分1人だったのが不思議。これはオススメですよ。