宮古島に到着。
まずはホテルにチェックイン。ところがこのホテル、冷蔵庫はないわ、シャワーを浴びただけで浴槽があふれそうになるわ、トイレはウオシュレットでないわ、水道は水漏れするわで、もうたまらん塩梅なのである。これでおよそ一万円だぜ。パックの宿だから仕方ないけど。
とりあえずフロントに冷蔵庫を持ってこさせ、ちょっと落ち着く。
到着が昼過ぎだったので、散歩をブラブラしただけで1日終了。難儀だったのは晩御飯。宮古島はとにかく居酒屋ばっかりなので、酒の飲めない僕は行くところがかなり限定されるのだ。
なんとか夜遅くまで開いている喫茶店を発見。入るとまず目に飛び込んだのは、昔懐かしい、花札のアーケードゲーム機。この喫茶店、テーブル全てがこのゲーム機なのだ。チカチカしてうっとおしかったので、起動していないテーブルに着席。
とにかくがっつり肉を食いたかったので、ステーキ定食1,100円を食す。まあまあおいしかった。できれば徒歩10分のところにあるキャプテンメリアンのリブロースステーキを食べたかったけど、一人じゃ入り辛いのでまた今度(次こそは誰か連れてこよ)。
翌朝はレンタサイクルでサイクリング。島一周で約100km。いっちょ気合でチャレンジするか!・・・と、5年前なら意気込んでいたであろうが、あとウンヶ月で三十路突入の身にはやや無謀な気もしたので、とりあえずは約20km先の東平安崎(ひがしへんなさき)を目指す。
いや、最初からわかってたのだよ。7月のピーカンの宮古島でサイクリングするとどうなるかって事は。それでも宮古島を身近に体感するには自動車では役不足。汗ダラダラ、息ハアハア、肌ヒリヒリを省みず、島の空気、景色、音、臭いを体全体で感じたかったのだよ。車だと写真も撮りづらいし。
でも、正直予想以上の熱線。4000円の日焼け止めクリームを30分置きに塗りたくったにも関わらず、顔と手は真っ黒を通り越して真っ赤(目の下だけ真っ黒)に焼け、噴出した汗は蒸発して塩田となり、目は充血したままである。
水分補給も大変だった。体が水分を欲しているのを、細胞レベルで感じることができた。途中水だけでは体が満足できなくなったため、糖分補給にコーラを数本消化。乳酸対策にクエン酸入り飲料もまめに補給。このサイクリング中の飲み物代だけで軽く2000円は越えただろうか。それでもトイレに行ったのはたった1回。ほとんどが汗になって出て行ったのだろう。
暑さと疲れでフラフラになったことで、逆に神経が研ぎ澄まされたのか、飲んだ物がエネルギーに変わった瞬間が感じられるようになった(気がした)。補給後しばらくすると「あ、さっきの補給分が効いてきたな」と実感できるのだ。一度ギリギリまで追い込んでみると、色々な発見があるのだね。
でもそれだけの苦労をしてたどり着いた東平安崎の素晴らしさときたら、もうごめんやけど、本土の景勝地がいくら頑張っても足元にも及ばないというか。レベルが違うのだよレベルが(本人の思い入れ含む)。往復で7時間、距離にしておよそ40km。晩御飯がやたら旨かったのは言うまでもないね。
まあ、そんなこんなであと2日。しっかりゆっくり宮古島を堪能して帰ろうと思う。
なお、帰宅予定の13日金曜日に、宮古島に台風4号が直撃しそうなのは、今のところ考えないようにしている。