今年見た映画で、レビューを書けてなかった作品についての簡易レビューです。
【4月】
『Black & White/ブラック & ホワイト』(65点)
天才スパイコンビが、程がありすぎる職権乱用を駆使して独りの女性を奪い合うコメディ。テンポも良いし、笑いの質も嫌らしくなく、面白いです。でも、イケメンのラブコメは全く感情移入ができないですね(キッパリ)。懐かしのカトケン『ごきげんテレビ』がハリウッド映画化されたらこんな感じでしょう。
【5月】
『メン・イン・ブラック3(3D)』(70点)
どっちかと言うと家族向けで、ベタでド真ん中な展開が若干物足りなかった前2作。他に見る映画もないし、谷間作品として期待せずに見に行きました。それが功を奏したのか、程よく面白くて(良い意味で)拍子抜け。何が素晴らしいというわけではありませんが、続編物にありがちな小さくまとまった感もなく、SFコメディとしては鉄板だと思います。
【7月】
『崖っぷちの男』(55点)
ホテルの21階から飛び降りようとする脱走犯を描くワンシチュエーションサスペンス。…と思いきや、もう一つの舞台との2元中継的な進行。同コンセプトの作品は、限定された空間でスペクタクルを生み出さなくてはいけないせいか、『126時間』や『リミット』など重い内容が多いのですが、これに関しては、ホテルの反対側で繰り広げられるチープなスパイアクションのおかげで気軽に見れますよ(褒め言葉のつもり)。秋冬の夜長にレンタルで見るのに最適な作品。
【9月】
『デンジャラス・ラン』(65点)
世界36カ国で指名手配されている元CIAの容疑者と、それを護送する新人工作員のシリアスなアクション逃走劇。テンポも良いし、二転三転するストーリーも面白いです。ただ、肝となる凶悪容疑者の素顔が早々と読めてしまうため、展開がこちらの予想を超えることはついぞありませんでした…。そういう勘ぐりをしない自信のある方ならプラス10点でも良いかと。
『ハンガー・ゲーム』(45点)
噂の『バトルロワイヤル』パクり映画。…かと思ってたら、似ても似つかない内容でした。未成年による殺し合いの残酷さや凄惨さは全くなく、知恵と勇気で淡々とゲームをこなしていく登場人物達。無力さの欠片も無い、得意の弓を颯爽と放つ主人公の姿には、シュワちゃんの『バトルランナー(1987)』の方が既視感を覚えました。このテーマでこの描き方になるのは、リアルタイムで戦争をしている国の発想だから已む無しなのかもしれません。ただ、面白くないわけではないので、製作が決定している続編の予習として押さえておくのはアリだと思います。恋愛パートが多用されてるので苦手な人は注意。
『ボーン・レガシー』(65点)
えーと、前3部作のうち見たのは『アイデンティティ』だけなので、参考になるかどうかわかりませんが。民放での放送にぴったりの1本道ド真ん中ハリウッドアクション映画です。ストーリー性は皆無ですが、激しく良質なアクションがこれでもかと詰め込まれてるので、好きな人には安心の面白さじゃないでしょうか。個人的にはラストの締め方にド肝を抜かれました。70年代の刑事ドラマかよ!…その頃の刑事ドラマなんざ見た事ないけど、なにかすごく一周回った感があるエンディングでした。そのインパクトが強くて、実は本編はあまり覚えてません。
『アイアン・スカイ』(70点)
この高得点は、制作者の勇気と愛に。なんせチープなので、見る人を選ぶと思いますが、まあこの映画の予告編に目が止まる方は基本的に変態だと思うので問題ないでしょう。なんにせよ、こんな作品作られたら見に行くしかないじゃん。
『エージェント・マロリー』(40点)
元ストライクフォースのジーナが初映画初主演というわけで見に行ったのですが。ケージファイトを彷彿させるアクションシーンは最高!(ここだけなら80点)…なのですが、10分くらいしかないので、あとはうたた寝タイム。オヤスミナサイzzzz…。
『バイオハザード ダムネーション(3D) 』(70点)
過去に見たいくつか3Dアニメ映画は、その違和感に正直どれも失笑物でしたが、この作品は、ゲームからのスピンオフと言う事もあり、すんなりその空気感に入り込めました。冒頭、すごく安っぽいCGアニメが展開されるのですが、実はこれ、本編でなく別ゲームの宣伝映像。最初にこれでハードルを下げられたのも一因かもしれません(笑)。何よりも、カメラワークが良かった。キャラ重視ではなく、お化け屋敷的目的(?)の構図が展開され、それだけでもバイオの世界観が引き立ってました。少なくとも実写版の3倍は面白かったなあ。原作は『1』『2』『3』『コードベロニカ』までしかやってないので、ストーリや伏線はちょっと把握しきれませんでしたが、マイナスにはならなかったです。
【11月】
『リンカーン/秘密の書(3D)』(70点)
ここに来ての米国映画界謎のリンカーンプッシュ。深く考える気もないので、気楽に見に行って来ました。うん、可もなく不可もない展開。王道ホラーアクションとして楽しく見れます。ただリンカーン自体に思い入れが全くないので、細かいポイントにピンと来ず(“ゲティスバーグ”とか“劇場”くらいには反応できたけど)面白さも3割減だったんじゃないかと。でも、主人公の師匠の正体について、これでもかと過剰に練り込まれた伏線に爆笑できたので、プラマイゼロってことで。誰かがツイってた「ジョジョ実写版の雰囲気」てのは、たしかに数シーンで感じられました。
…『エクスペンダブルズ2』については、またあらためて単品で書きます。
【4月】
『Black & White/ブラック & ホワイト』(65点)
天才スパイコンビが、程がありすぎる職権乱用を駆使して独りの女性を奪い合うコメディ。テンポも良いし、笑いの質も嫌らしくなく、面白いです。でも、イケメンのラブコメは全く感情移入ができないですね(キッパリ)。懐かしのカトケン『ごきげんテレビ』がハリウッド映画化されたらこんな感じでしょう。
【5月】
『メン・イン・ブラック3(3D)』(70点)
どっちかと言うと家族向けで、ベタでド真ん中な展開が若干物足りなかった前2作。他に見る映画もないし、谷間作品として期待せずに見に行きました。それが功を奏したのか、程よく面白くて(良い意味で)拍子抜け。何が素晴らしいというわけではありませんが、続編物にありがちな小さくまとまった感もなく、SFコメディとしては鉄板だと思います。
【7月】
『崖っぷちの男』(55点)
ホテルの21階から飛び降りようとする脱走犯を描くワンシチュエーションサスペンス。…と思いきや、もう一つの舞台との2元中継的な進行。同コンセプトの作品は、限定された空間でスペクタクルを生み出さなくてはいけないせいか、『126時間』や『リミット』など重い内容が多いのですが、これに関しては、ホテルの反対側で繰り広げられるチープなスパイアクションのおかげで気軽に見れますよ(褒め言葉のつもり)。秋冬の夜長にレンタルで見るのに最適な作品。
【9月】
『デンジャラス・ラン』(65点)
世界36カ国で指名手配されている元CIAの容疑者と、それを護送する新人工作員のシリアスなアクション逃走劇。テンポも良いし、二転三転するストーリーも面白いです。ただ、肝となる凶悪容疑者の素顔が早々と読めてしまうため、展開がこちらの予想を超えることはついぞありませんでした…。そういう勘ぐりをしない自信のある方ならプラス10点でも良いかと。
『ハンガー・ゲーム』(45点)
噂の『バトルロワイヤル』パクり映画。…かと思ってたら、似ても似つかない内容でした。未成年による殺し合いの残酷さや凄惨さは全くなく、知恵と勇気で淡々とゲームをこなしていく登場人物達。無力さの欠片も無い、得意の弓を颯爽と放つ主人公の姿には、シュワちゃんの『バトルランナー(1987)』の方が既視感を覚えました。このテーマでこの描き方になるのは、リアルタイムで戦争をしている国の発想だから已む無しなのかもしれません。ただ、面白くないわけではないので、製作が決定している続編の予習として押さえておくのはアリだと思います。恋愛パートが多用されてるので苦手な人は注意。
『ボーン・レガシー』(65点)
えーと、前3部作のうち見たのは『アイデンティティ』だけなので、参考になるかどうかわかりませんが。民放での放送にぴったりの1本道ド真ん中ハリウッドアクション映画です。ストーリー性は皆無ですが、激しく良質なアクションがこれでもかと詰め込まれてるので、好きな人には安心の面白さじゃないでしょうか。個人的にはラストの締め方にド肝を抜かれました。70年代の刑事ドラマかよ!…その頃の刑事ドラマなんざ見た事ないけど、なにかすごく一周回った感があるエンディングでした。そのインパクトが強くて、実は本編はあまり覚えてません。
『アイアン・スカイ』(70点)
この高得点は、制作者の勇気と愛に。なんせチープなので、見る人を選ぶと思いますが、まあこの映画の予告編に目が止まる方は基本的に変態だと思うので問題ないでしょう。なんにせよ、こんな作品作られたら見に行くしかないじゃん。
『エージェント・マロリー』(40点)
元ストライクフォースのジーナが初映画初主演というわけで見に行ったのですが。ケージファイトを彷彿させるアクションシーンは最高!(ここだけなら80点)…なのですが、10分くらいしかないので、あとはうたた寝タイム。オヤスミナサイzzzz…。
『バイオハザード ダムネーション(3D) 』(70点)
過去に見たいくつか3Dアニメ映画は、その違和感に正直どれも失笑物でしたが、この作品は、ゲームからのスピンオフと言う事もあり、すんなりその空気感に入り込めました。冒頭、すごく安っぽいCGアニメが展開されるのですが、実はこれ、本編でなく別ゲームの宣伝映像。最初にこれでハードルを下げられたのも一因かもしれません(笑)。何よりも、カメラワークが良かった。キャラ重視ではなく、お化け屋敷的目的(?)の構図が展開され、それだけでもバイオの世界観が引き立ってました。少なくとも実写版の3倍は面白かったなあ。原作は『1』『2』『3』『コードベロニカ』までしかやってないので、ストーリや伏線はちょっと把握しきれませんでしたが、マイナスにはならなかったです。
【11月】
『リンカーン/秘密の書(3D)』(70点)
ここに来ての米国映画界謎のリンカーンプッシュ。深く考える気もないので、気楽に見に行って来ました。うん、可もなく不可もない展開。王道ホラーアクションとして楽しく見れます。ただリンカーン自体に思い入れが全くないので、細かいポイントにピンと来ず(“ゲティスバーグ”とか“劇場”くらいには反応できたけど)面白さも3割減だったんじゃないかと。でも、主人公の師匠の正体について、これでもかと過剰に練り込まれた伏線に爆笑できたので、プラマイゼロってことで。誰かがツイってた「ジョジョ実写版の雰囲気」てのは、たしかに数シーンで感じられました。
…『エクスペンダブルズ2』については、またあらためて単品で書きます。