GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

Three & Only withハラ☆タカシ

2020年08月14日 | POP & ROCK
※好きな音楽に煽られた音楽素人が欲望のままに綴る長文なので、耐性のない方は読み飛ばしてください。

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磔磔に、Three & Only &ハラ☆タカシのライブを見に行って来た。

カブさんがロックする姿を見たあとは、他のどんなライブの時よりも、帰ってから楽器の練習をしたくなる。

だって、本当に楽しそうに音楽するのだもの。ああ、あれだけ楽しいのならやってみたい!と無意識化に細胞が刺激されてるのだと思う。

家に帰る頃には忘れて、そのまま寝てしまうのだけど(あるある)

湊さんのドラムは、相変わらず凡人が理解するにはアバンギャルドに過ぎて、フォーカスを当てた瞬間クラクラと目眩に襲われる。

ところが、焦点を外し俯瞰した途端、歌や演奏を邪魔するどころか、他のどんなドラマーをこの場にイメージしても違和感しか感じられないくらい、唯一無二の安心感が放たれ、ステージを覆っていた。

それに呼応するかのような吉森さんのピアノも、旋律の美しさと優しさは前提としつつ、我が音楽心にほこりのように積もったセオリーというやつを、4年前の広島カープを彷彿させる快進撃で蹴散らかす。

あたかも、三国志で百万の軍勢の中ただ一騎で駆け抜けて、敵の大将曹操に「無人の荒野を行くがごとくだ」と言わしめた趙雲子龍のようである。

そうなると湊さんは諸葛孔明か。もっとも、横山光輝や吉川英治のではなく、王欣太や陳舜臣版のに違いない。

…そんな分かりにくい例えに逃げて、それっぽく気取らないと気が滅入りそうな、言語の持つポテンシャルが頼りなくなるほどのものすごい演奏風景。

もっとも、そこで終わったなら、正直前衛アート的な感動に身を焦がして磔磔を後にするだけなのだけど、それはそれでしあわせなのだけど、いやいや、そのお2人の間にいるのは誰だ。夢野カブさんだ。

娯楽のない田舎に数年ぶりにやって来た大衆演劇を見た後のような、面白さ、楽しさ、ちょっと泣けて、反骨心に熱くなる。イマイチ定義が曖昧なロックンロールという言葉が、カブさんを前にすると俄然ふに落ちる。

趙雲と孔明に一目置かれる劉備玄徳か、それとも超獣ブロディと不沈艦ハンセンをブッキングするジャイアント馬場か。

そこに盟友ハラ⭐タカシさんが加わったことで、ロックンロール濃度はさらにマシマシ。

そこに居たのは馬場さんを通り越してビンス・マクマホンで、ここは磔磔でなくマジソンスクエアガーデンだったのかもしれない。

そして、興奮覚めやらず、してしまった夜更かし。これこれ、この感じ。

不要不急?

バカ言っちゃいけない。

Three &Only &ハラ☆タカシ。彼らのライブが見れない人生なんて。

※ソーシャルディスタンスなど諸対策は当然の前提です。