GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

ナビィの恋

2006年01月09日 | 映画
 本日は、素敵な恋物語、沖縄映画『ナビィの恋』をご紹介。



【ストーリー】1999年公開。奈々子は、都会の喧騒に疲れ、久しぶりに故郷の粟国島に里帰りすることに。島へ向かう連絡船には島の人たちに混じって、福之助という若い風来坊風の男と身なりのいい老紳士、サンラーも乗り合わせていた。少しだけ、福之助が気になる奈々子。一方、ナビィおばぁも、連絡船が着いた時から様子がおかしい。それもそのはず、連絡船に乗っていた老紳士サンラーは、ナビィおばぁの60年前の大恋愛の相手だったのだ…。

 沖縄映画が大好きです。て言うのも、独特のまったり感、けだるさ、ゆるやかな時間、懐かしい風景、染みる音楽、それらが絶妙にブレンドされてある種のトリップ感覚に陥ってしまえるから。ある意味ドラッグ。中毒性も申し分なし(現に“沖縄病”という単語が現実に存在する)。

 この映画は、若干あっさり目に作ってあるので、沖縄をあまり知らない人が見ても楽しめるはず。内容的には、“おばあ”の60年ごしの恋の行方をおっかけるラブストーリー。60年ごしですぜ、60年。現代の冷たい結婚観・恋愛観に打ちのめされ、どこか冷めた目でしか恋愛を捉えられなくなっている身には、なんかこう希望というか、甘っちょろい幻想をもう一度抱きたいという感情をふつふつと沸き起こされる気がしたり。

 あと、くわしくはネタバレになるので書けないけど、ナビィの夫、恵達の男っぷりはもう涙腺ゆるみっぱなしです。好きな女性のために死ぬことくらいはできそうだけど、“それ”はできる自信ないです。でも男としてはかくありたいもんだ。

 音楽はかのマイケル・ナイマンが作曲。通常の沖縄音楽と一線を画し作品に独特の世界観を与え、嘉手苅林昌登川誠仁といった民謡界のビッグネームが奥深さを醸し出す。ほかバイオリニストやオペラ歌手なんかも登場し、ミュージカル的作品としても楽しめます。

 沖縄映画入門作品としては最適な作品。また落ち込んでいるときに見ると元気が出ること間違いなし。せつない中にほのぼの感の漂う名作(大作じゃないよ)。ぜひ一度ご賞味あれ。

なお作品中一部字幕アリ(笑)。

【公式サイト】
http://www.shirous.com/nabbie/index01.htm
【みんなのレビュー(ネタバレあり)】
http://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re2970.html




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