今日4月14日(日)、横浜みなとみらい地区に係留保存されている「日本丸」で、今年度初めての「総帆展帆」作業が公開される、と言うことなので、見学に行って来ました。風は南寄りと言うことは、出かける前から分かっていました。南南西に向けて係留されている「日本丸」にとっては、最悪の風向きです。
10時30分から「セイルドリル」作業が始まるのですが、10時前には現地に着いて、作業開始を待ち構えていました。作業開始を控えて、かつてこの「日本丸」の船長を務めた、と言う方が、色々説明をして下さいました。その中で、今日は風向きも風も、好ましい物ではないのですが、昨年11月に下ろしたセイルの取り付け作業を先月に終えたばかりの、301回目の「総帆展帆」作業と言うことで、船長判断で実施、と決まったのだそうです。
最初の写真は、作業を控えた日本丸です。
いよいよ男性56名、女性29名の総勢85名のボランティア-による、作業が始まります。マストにとりつき、ヤードという帆桁に固定されているセイルを、解きほぐしてゆきます。
帆桁の上での作業が終わると、甲板でのセイル展帆作業へと取り掛かります。今日は風が強いため、29枚のセイル全ての展帆はしない、と説明されていました。作業の進行は、強風のため滞りがちだったのですが、突然中止、とアナウンスされました。後で聞いたところでは、瞬間最大風速が22mを越えたためだったそうです。
中断された展帆作業後、日本丸船内を見学し、そろそろ下船、と言うところで船長から急がないのであれば、縮帆作業をするので、しばらく下船を待って下さい、とお願いされました。船上にいたままで、ボランティアの方達の作業を、船の上で見学することができました。作業に直接関係ありませんが、この4月1日に日本丸に赴任したばかりと言う2等航海士です。
最後の写真は、中断されたとは言え、何枚かのセイルが展帆されていたのですが、完全な縮帆までには至ってはいませんが、かなり巻き込まれてしまった状態となってしまいました。そのため、次のような状態で、午後の縮帆作業を待つことになりました。