4月15日より5月14日までの一ヶ月は、「緑の月間」と言うことで色んなイベントが予定されています。
その一貫で、4月29日の今日は、「無料開園日」となっていて、入苑料は無料です。
更に、今年も「2019新宿御苑みどりフェスタ」が、新宿御苑で開催されています。
と言うことで、今日も「バックラードツアー」が実施されています。
今回も参加するべく出掛けたのですが、やはりちょっと読みが浅かったようです。
13時の回は、12時前には既に満員となってしまっていたので、14時の回に申込をしました。
14時少し前にスタッフの方がお出でになり、20名の希望者を二班に分けて、ガイドして下さいました。
まず最初に案内されたのは、大温室内の一廓です。
この特別室で栽培されているのは、オオバシマムラサキという小笠原の植物だそうです。
絶滅が心配されているオガサワラシジミチョウは、オオバシマムラサキの花芽にだけに卵を産み、その花を食べて育つのだそうです。
オガサワラシジミチョウは、1年で3サイクル繁殖するそうです。
その繁殖のサイクルに合わせるため、オオバシマムラサキも3サイクルで開花させる必要があるとか。
一年中花が咲く環境をつくる為、挿し木をいろいろな成長段階に合わせたオオバシマムラサキを用意して、育てているそうです。
その説明のあと、大温室のバックヤード温室へと向かいます。
このバックヤード温室は、全部でA棟からK棟迄の、11棟あるそうです。
それぞれの棟では、同じような環境で育つ熱帯植物が、育成されています。
色々説明して下さいましたが、この時期は前回の1月の時に比べると、花の付いている植物は少なかったような気がします。
でも、今日撮ってきた花などです、ご覧下さい。
最初に書いたときには書き忘れました。
次の花は「折鶴菫(オリズルスミレ)」と言い、絶滅危惧種だそうです。
スタッフの方が手で持って見せてくれたこともあり、他の見学者も写真に撮ったりしていて、ちゃんとピントを合わせる余裕が有りませんでした。
一番ピントのとれた花です。
1cm位の、小さな菫でした。
この花は、昭和57年、沖縄本島辺野喜川中流の渓流沿いで発見されたそうです。
昭和63年に新種として発表された時点では、自生地は既にダム建設により水没してしまっていたとか。
そのため、現在は野生絶滅(EW)に指定されているそうです。
秋の11月頃、絶滅危惧種の展示会があるのですが、その時には温室で展示したい、とのことです。
実物を見てみたい方は、秋までお待ちください。