今月14日にも、この「日本丸 総帆展帆」を見に、横浜みなとみらい地区へ行っています。その時は、想定外の強風に祟られ、「総帆展帆」には至りませんでした。と言うことで、ボランティアの皆様にとっても、今回はリベンジと言うことになるのでは無いでしょうか。
今日は連休中と言うこともあるのでしょうが、男性59名、女性36名の総勢95名と、前回より10名多いボランティアによる、作業が始まります。まず最初はマストに登り、ヤードという帆桁に固定されているセイルを、解きほぐしてゆきます。このときは3点支持をするように、と言う指導を受けるそうです。両手は固定用ロープの解きほぐしに関わることになるので、両脚とお腹での3点支持をするのだそうです。
今回は、事前に既に信号旗が飾られています。軍艦では、満艦飾と言いますが、軍艦では無いため、満船飾というのだとか。
「日本丸」には、船首側からフォアマスト・メインマスト・ミズンマスト・ジガーマストの4本のマストが有ります。今回の展帆作業は、前方3本のマストにはそれぞれ6枚の帆桁がありあわせて18枚の横帆が、さらにバウスプリットとジガーマストおよび3本のマストの間にはあわせて11枚の縦帆が有り、全部で29枚の帆の全てがある規則に則り、展げられてゆきます。
総帆展帆が終わったところで、ボランティアの方達による登舷礼が行われました。噂に寄れば、登檣礼があると言うことだったのですが、登舷礼になってしまいました。理由は分かりません。海の日には登檣礼を執り行う、と説明されていましたが。
”海の貴婦人・太平洋の白鳥”とも呼ばれている帆船「日本丸」の、晴れがましい姿です。惜しむらくは、今少し強い北寄りの風があれば、風をはらんだ美しい”海の貴婦人・太平洋の白鳥”の勇姿を見ることができたことでしょう。