私が住んでいるのは、13階建ての中高層住宅の11階です。ベランダから毎年この時期になると、藤色の花を沢山つけた木が見えます。いつもそのうちに、と思いつつ、つい時機を逸してしまっていました。今年はようやく好天の時期にこの花に巡り会うことが出来ました。
私がまだ小学校に上がる頃には、母の生まれ故郷である和歌山県の、祖父の家の近くで暮らしていました。祖父が、私にとって従姉妹に当たる孫のために、桐を植えていました。聞くところによりますと、お嫁入り用の家具を、この桐を使って作るために植えたのだそうです。それら桐の木は、もっとまっすぐに伸びていたような、薄ぼんやりした記憶があります。
この写真では、とてもまっすぐ伸びた木には見えません。これでは家具に使えそうにありません。でも、家具用材として使用できるまでには、何年ぐらいかかるのでしょうか、よくわかりません。
こちらがベランダから見た、桐の木の全景です。
藤の花よりもかなり大きな、かなり沢山の花をつけています。