中国で賭博撲滅の政策が進行中であること和知った。
1月末に中国公安部が賭博犯罪の取締り強化を号令して以降、何万人もの摘発・処罰者が出ているそうである。対象は家族間・友人間であっても処罰の対象となるもので、ある省では1度の掛け金が500元(約8000円)以上が賭博罪と認定されるが、極端な自治体では10元(160円)の賭けも処罰されるので、当地ではじゃんけんで130円の缶コーヒーを掛けるのはギリセーフであるが、スタバのコーヒーとなるとアウトとなるほどの厳しさである。中国では2012年の習近平就任以来、驚くことに毎年100万人以上が賭博罪で処罰されているとのことであるが、更なる撲滅を号令しなければならなかったことは、人類普遍の射幸心という欲望、趣味嗜好は強権をもってしても取り上げることが不可能であることを示していると思う。その一方で、中国では一定金額(3000円程度と記憶)未満の金を盗んでも窃盗罪には問われないので、2000円の金は盗んでも良いが賭けてはだめという中国要人以外は理解できないルールであると思う。報道では、習近平以前は政治に対する不満のガス抜きのための「ささやかな娯楽としての賭け」を容認していたと解説されているが、習近平はガス抜きの必要が無いほど政治が良くなったと自負しているのか、不満を抑え付ける程の権力を得たと判断したのであろうか。賭け事を嫌う習近平政権が、マカオのカジノで少なからぬ外貨獲得を容認しつつ、中華覇権の一大ギャンブルを打っているのにである。
ギャンブル依存症まではいかないものの小遣いの大半を費消してしまうスロッター(単なるスロット狂)である自分としては、常日頃の中国嫌いを別にして、中国のギャンブル愛好家に同情を覚えるところである。