もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

ジョコビッチ選手問題に思う

2022年01月17日 | カープ・スポーツ

 ジョコビッチ選手の、オーストラリアへの入国拒否・強制送還が決まった。

 テニスの4大大会の一つ全豪オープン連覇中のジョコビッチ選手であるが、コロナワクチン未接種であることから入国を拒否され、裁判所への不服申し立てによって一旦は入国を認められたものの、豪政府は直近の国外渡航歴の虚偽申告・ワクチン接種免除の根拠が明らかにされないことから再度入国禁止を通告、ジョコビッチ選手からの不服申し立ても裁判所が却下して国外退去・強制送還に至ったものである。
 このことについては、ジョコビッチ選手の出身国セルビアは反発し、オーストラリア国民では是非が拮抗し、ネット外野席ではジョコビッチ選手の自業自得との意見もある。
 ジョコビッチ選手は、既にコロナに感染・治癒しているためにワクチン接種者と同程度の抗体を持っていると思うが、オーストラリアは医学上の判断よりも、特例を認めない姿勢を貫くことと、ワクチン接種反対者を勢いづかせることを重視したもののようである。
 自分が若しオーストラリア首相であったら、このケースにどの様に対処しただろうかと、詮無いことを考えてみた。
 ジョコビッチ選手が「全豪オープンの目玉選手」で「4大大会勝利記録更新の話題性」があることから、そして何よりも「世界ランク1位」という権威に弱い性格から、特例的に入国を許可したに違いない。
 おそらくジョコビッチ選手側にも、前記のような理由で「適当に申告しておけば入国は認められるだろう」との甘い認識があったのだろうと推測するが、今回の措置によって向こう3年間のオーストラリア入国が不可能となるために全豪オープンにも出場できなくなることを思えば、ジョコビッチ選手も思い代償を払うことになった。
 日本政府であれば、どう対処したであろうか。大岡裁き大好きの国民性に加えて、大衆迎合こそが政治の本分と考える政治家が多いことことから考えれば、やはり自分と同じく二重基準の法執行である「特例措置」を執った可能性が高い。

 オーストラリアのジョコビッチ選手に対する姿勢は、六法を恣意的に読み替えて対処することが常態化している日本に対して「法の厳格かつ平等な執行」の必要性を教えているようにも感じられる。
 我々一般市民も、二重基準を以てする法執行を「大岡裁き」と歓迎する風潮を卒業すべき時期に来ているようにも思えるが、演歌・浪花節人種としては「それはそれで」寂しく感じる。