国家公務員の幹部候補者である総合職の早期転職が急増していると報じられた。
報道では2014年度に採用された600人のうち23%が10年以内に退職したそうである。転職の理由として挙げられているのは、長時間労働や給与などの待遇に対する不満である。
このことに対して、人材・頭脳の流出が危惧されるとしているが、公務員の性格・存在が「公奉」であることを思えば、功利一辺倒の離職者を例え引き留め得て栄進させたとしても、かっての前川喜平次官のような存在になることは目に見えるように思える。ここは「腐ったリンゴを早期に淘汰できた」と喜ぶべきであるように思う。
組織構成員の士気(今様には、モチベーションであろうか)を上げるためには、待遇改善や福利厚生の充実が大きいとされている。短期の功績を昇給や昇任で報いることのできない海軍では「食事と上陸が士気の根源」とされ、海自でもそう主張する人が多かった。しかしながら、自分は「食事と上陸が生み出した士気などは、それが無くなれば簡単に消える。士気の根源は個人の陶冶」と思っている。
40代の半ば、1年間の図上演習の実務を略1人で任され、自分の能力欠如が主因とは言え年間数日の休日しか取れなかったことがあるが、見返りは講評で僅か1・2行の高評価が書かれたのみであった。
そんな経験もあって、以後の勤務にあっては部下に「今日の自分に満足か」を指導の標語とした。今日の訓練、機器の整備、・・・などで全力を尽くしたか、もう少し頑張れたのではないかと云う悔いはないか、を風呂に入ってでも良し、一杯飲む前でもいいから思い出せという意味である。
海軍士官は一日の終わりに「五省」を求められたが、「今日の自分に満足か」の方が難解・高尚な「五省」に勝ると思っている。
短時日の功績で報いられることの無いキャリア公務員にあっても、今日の業務が自分自身で満足できるものであったかを常々考えるならば、報酬・待遇に釣られて入省時の「公奉」の精神を忘れる自分を恥じるに違いないと思う。
組織構成員の士気(今様には、モチベーションであろうか)を上げるためには、待遇改善や福利厚生の充実が大きいとされている。短期の功績を昇給や昇任で報いることのできない海軍では「食事と上陸が士気の根源」とされ、海自でもそう主張する人が多かった。しかしながら、自分は「食事と上陸が生み出した士気などは、それが無くなれば簡単に消える。士気の根源は個人の陶冶」と思っている。
40代の半ば、1年間の図上演習の実務を略1人で任され、自分の能力欠如が主因とは言え年間数日の休日しか取れなかったことがあるが、見返りは講評で僅か1・2行の高評価が書かれたのみであった。
そんな経験もあって、以後の勤務にあっては部下に「今日の自分に満足か」を指導の標語とした。今日の訓練、機器の整備、・・・などで全力を尽くしたか、もう少し頑張れたのではないかと云う悔いはないか、を風呂に入ってでも良し、一杯飲む前でもいいから思い出せという意味である。
海軍士官は一日の終わりに「五省」を求められたが、「今日の自分に満足か」の方が難解・高尚な「五省」に勝ると思っている。
短時日の功績で報いられることの無いキャリア公務員にあっても、今日の業務が自分自身で満足できるものであったかを常々考えるならば、報酬・待遇に釣られて入省時の「公奉」の精神を忘れる自分を恥じるに違いないと思う。
柄にもない人生訓・部下指導を開陳して、終演。