トランプ次期大統領が、デンマーク領グリーンランド購入意欲を覗かせた。
同島の購入については、前のトランプ政権時にもチラッと聞いたことを思い出したが、4年経った今もトランプ氏は購入の意欲を持ち続けているようである。
調べてみると、アメリカのグリーンランド購入意欲は、今に始まったことではなく、既に1946年にはトルーマン大統領がデンマークに同島の購入を打診して拒否されているらしい。グリーンランドは地勢的にソ連(ロシア)を扼する絶好の位置にあって、1946年当時は東西冷戦に備えたバレンツ海等の制海権確保の目論見からであったろうが、80年を経た現在では、軍事的重要性に加えて経済活動上の北極圏航路の重要性が増し、更には同島の永久凍土にはレア・アースが大量に埋蔵されていることが分かっており、戦略的価値は飛躍的に向上している。
アメリカが、グリーンランドを購入したいとする背景には、アメリカの大半がフランス、スペイン、メキシコ、ロシアから購入した土地であるという歴史とは無縁ではないように思う。勿論「購入」とは言え、戦争の結果や相手の国力疲弊等の要因もあって、適正な値段であったかどうかは不明であろうが。
トランプ氏の観測気球に対してデンマーク・EUは、「グリーンランドは売り物では無い」と不快感を示しているが、トランプ構想にも一縷の光明があるようにも感じる。現在、グリーンランドはデンマークから自治領と認められ、住民投票の結果次第で独立する権利をも保有しているらしい。であればQアノン的発想であるが、アメリカはグリーンランドの独立を後押し(画策)し、その上でグリーンランド国(仮称)からアメリカ52番目の州となることを要望させるというシナリオがトランプ氏の机上に置かれているのかもしれない。
同島の購入については、前のトランプ政権時にもチラッと聞いたことを思い出したが、4年経った今もトランプ氏は購入の意欲を持ち続けているようである。
調べてみると、アメリカのグリーンランド購入意欲は、今に始まったことではなく、既に1946年にはトルーマン大統領がデンマークに同島の購入を打診して拒否されているらしい。グリーンランドは地勢的にソ連(ロシア)を扼する絶好の位置にあって、1946年当時は東西冷戦に備えたバレンツ海等の制海権確保の目論見からであったろうが、80年を経た現在では、軍事的重要性に加えて経済活動上の北極圏航路の重要性が増し、更には同島の永久凍土にはレア・アースが大量に埋蔵されていることが分かっており、戦略的価値は飛躍的に向上している。
アメリカが、グリーンランドを購入したいとする背景には、アメリカの大半がフランス、スペイン、メキシコ、ロシアから購入した土地であるという歴史とは無縁ではないように思う。勿論「購入」とは言え、戦争の結果や相手の国力疲弊等の要因もあって、適正な値段であったかどうかは不明であろうが。
トランプ氏の観測気球に対してデンマーク・EUは、「グリーンランドは売り物では無い」と不快感を示しているが、トランプ構想にも一縷の光明があるようにも感じる。現在、グリーンランドはデンマークから自治領と認められ、住民投票の結果次第で独立する権利をも保有しているらしい。であればQアノン的発想であるが、アメリカはグリーンランドの独立を後押し(画策)し、その上でグリーンランド国(仮称)からアメリカ52番目の州となることを要望させるというシナリオがトランプ氏の机上に置かれているのかもしれない。
今回のグリーンランド買収構想に触発され、歴史上に恫喝や武力行使を伴わない純粋な形の領土買収があるのか知りたいと思ったものの簡便な資料に辿り着くことはできなかったが、近世アメリカの実情から考えれば、星の数ほどもあるのではないだろうかと思っている。