もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

朝日新聞編集委員のツゥィート

2020年03月16日 | 報道

 朝日新聞編集委員の小滝ちひろ氏の不適切ツゥィートが報じられた。

 つぶやきの内容は「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」というものであった。ツゥィートは本人がアカウントごと削除したが、朝日新聞は『痛快という表現は著しく不適切で、感染した方、ご遺族をはじめ、多くの方々に不快な思いをさせるものでした。記者(小滝ちひろ氏)は過ちを認めて「心からおわびします。深く反省しています」と述べています。』と謝罪している。新聞社における編集委員の地位や紙面作りへの関与の度合いを知らなかったので調べてみた。新聞各社で若干の違いはあるものの、編集委員は特定の部署に所属せず得意とする専門分野を生かした記事を執筆することは共通しているようで、また地位についても、主として社説を担当する論説委員に次ぐとする新聞社が大半であるが、論説委員と編集委員を兼務している例もあることから大きな問題に対する自社報道の方向性については大きな影響力を持っていることが推測できる。また、一般的には部長や局長等の管理職にならなくても執筆能力で管理職と同等の処遇を受けるともされている。朝日新聞はさらに「本社の記者ツイッターは記者個人の責任で発信しています」ともしているが、前述の諸々に加えて、文化大革命や天安門事件でも支局を閉鎖されなかった唯一の新聞社と云う過去を併せ考えると、小滝ちひろ氏と氏を擁する朝日新聞社の社風や編集局内の雰囲気を窺い知るに十分なものと考える。小滝ちひろ氏のツゥィートに話を戻すと、痛快と云う表現を和らげて、超大国大統領を人間に変更し、極小のウイルスが自身に数兆倍する生物を殺す不可思議と恐怖を論旨とするならば、世の中にゴマンとある一般的なエッセイやコラムと同様となるが、敢て超大国の主席でなく大統領としたことは、確信的なものであると考えざるをえない。

 かつて、2011年の9.11同時テロに際して、当時社民党衆議院議員であった原陽子氏が「今回のテロだってアメリカの外交政策の失敗??なのでは。『ざまーみろっ』と思っている国だってきっとある」とブログで発信して問題視されたことがあるが、嫌米親中原理主義信奉者は、全ての対米攻撃に対して心中で喝采を叫んでいるのかも知れない。こんな世論の風を読んだか、中国外務省は“新型肺炎はアメリカ軍人が中国に持ち込んだもの”と主張し始めたが、この荒唐無稽な主張に対しても小滝ちひろ氏と朝日新聞首脳は、満腔の賛意を感じているのかも知れない。


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