明石家さんま師匠の言に心を打たれた。
ネット記事の孫引きであるが、さんま師匠は「1日の食費1000円」というイジリに、「目とか脳は儲けているのを解っているけど、胃は儲けてるって知らないやん?」と応じたとされている。
自分の解釈では〖外聞・外見を気にせず、自分の独自スタイルを貫くことが大事〙という含蓄を師匠らしく表現したものと思った。
経営の神様と云われた土光敏夫氏の夕食メニューは「目刺し・菜っ葉・味噌汁と軟らかく炊いた玄米」であったとされており、「豪邸に住んで派手な生活をするような人は、あまり信用できない」とも述べておられるので、さんま師匠の言も土光氏と通じるところがあるように思える。
一般的であるが、年齢や地位に応じた外見を整えることが無言のうちに世間から要求されるし、何よりも当人がその要求に応じることを選択する。
土光氏やさんま師匠は、地位・資産については周知のとおりであるので、例え目刺し定食でもコンビニ食でも窮乏の所為とは見られないという点はあると思うが、そのスタイルを貫くことは世間体を気にしないという解脱が必要であるように思う。
文章力のある方の手によって、今少し推敲されたならばさんま師匠の言も名言として後世に残るほどの言葉では無いだろうか。同じ名言があるのかと考えてみたが、思いつく名言・古語はいずれもニュアンスにおいて若干異にしていると思った。もし、ご教示頂けたら幸いです。
ハリウッドスターのキアヌ・リーブスは、ジーンズで道路の縁石に腰かけてハンバーガーを食べている姿を良く目撃されるらしいので、才能・名声に恵まれて名を挙げた人が、自分のライフスタイルを貫くのは洋の東西を問わないようである。
40代後半、妻のお供での銀座の有名デパーでセーターを眺めていた。2~3万円台の棚を眺めていたら、店員が近寄って「お客さんでしたらこちらの方が」と10万円近い純カシミヤの棚に案内されて執拗の勧められた。今思っての恥ずかしいことであるがあまりのわずらわしさに「男の着る物などチ〇コが隠れれば十分」と店員を一喝したが騒音下の機関室での勤務に慣れた声は大きかったらしく、周囲の客はビックリ、売り場主任が飛んで来た。妻はと云えば「知らない人です」の気配を濃厚に漂わせて・・・。
外見・世間体を気にする必要もない自分であるが、さんま師匠の言を心の拠り所としようと思った。
母は洋服は六本木のオートクチュールで、デパートの試食は絶対に手を出さない人でした。
私は衣食は父に似ていると思います。
弟は母寄りですね。
昔、帝国ホテルの料理長の夕食の質素さが雑誌で紹介されたことがありましたが、土光さんも料理長も普段は人の食べないものを食べているから食べ飽きているという見方もできます。
当方最近は一日2食もいにもたれるようになり
俳優さんは、駆け出しの頃は粗食で、『いつかは美味しいものを食べたい』というハングリー精神が上昇志向となって大成するそうですが・・・
コメントを有難うございます。
さんま師匠の発言は、台本によるものかわかりませんが、掛け合いの流れで出たものならば、将に当意即妙と思います。
彼にも売れない時代の苦労があったでしょうが、功成ってもそれらに触れることなく明るく切り返すところは流石と思います。
政府も、官房長官に紋切り型の遺憾砲を撃たせるよりも、さんま師匠を広報官にして意表突く遺憾砲を撃たせた方が有効かと(笑)