韓国の所謂”内乱”については分からぬことが多すぎる。
何故に尹大統領は大時代の戒厳令を発出したのか、何故に野党は大統領の罷免弾劾を急ぐのか、何故に司法は大統領の逮捕を認めたのか、全く分からないことだらけである。加えて、大統領の逮捕に抵抗した市民がいて、更には逮捕後の世論調査で尹大統領の支持率が急昇したこと等を観ると、尹大統領が使用した”従北反国家勢力”なる存在が、確実に韓国中枢を牛耳っているのは間違いのないように思える。
龍谷大李相哲教授によると、1月9日に野党「共に民主党」が国会に提出した「内乱特別検察法」には、尹政権の行った【海外紛争地域への派兵、対北朝鮮拡声器稼働、対北朝鮮ビラ大幅拡大、無人機平壌侵入、北朝鮮汚物風船原点打撃、軍事境界線における攻撃誘導】が列挙されているそうである。【】内だけを読めば、確実に北朝鮮が韓国政府をなじる声明と受け取られるだろう。
司法について考えれば、最大野党の李在明代表は1審で有罪判決を得ており、確定すれば10年間全ての選挙への立候補資格を失うために確定する6月までに大統領になる必要があるとされ、司法もそのタイムスケジュールで動いているらしい。さらには政党代表であるという理由だけで李氏の逮捕を見送ってさえいる。遡及や恣意的な罪状適用さえ厭わないことで信頼できないとされる韓国法曹界とはいえ、俯瞰すればここにも従北反国家勢力が隠然と根を張っているように感じられる。
有権者・国民にも、北朝鮮と袂を分かっても西側社会に受け入れられようとする尹大統領を選ぶ一方で、親北の共に民主党に国会第1党を与えるなど理解不能なところが多い。北朝鮮から敵国と認定・恫喝されても、共同設立の開城工業団地を爆破されても、南北連絡道路を爆破されても、共に民主党の親北姿勢に票を投じる不可思議さは、西側国民には理解できないものである。共に民主党の党是である南北統一についても、南が北を取り込むのか北に吸収される方式かも分からないのに。
日韓には奇妙な符合があるように思っている。オリンピックでは東京の25年後にソールで、札幌の26年後に平昌で、と韓国は日本の30年後を歩いいるように感じている。では尹大統領登場の30年前の日本はと云えば、村山富市氏が
総理となり社会党が全盛期を誇った時代が終わりを迎えた時期に当る。当時は少なからぬ国民が社会主義の楽園に共感したが、村山政権の体たらくを目の当たりにし、再び自民党に政権を託した。
果たして韓国国民は次の選挙で、西に落ち着くことを選ぶのか、それとも西を断ってでも北に向かう方を選ぶのだろうか。
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