もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

高木美帆・高梨沙羅選手に感激

2018年02月13日 | カープ・スポーツ

 平昌五輪で高木美帆選手が銀メダル、高梨沙羅選手が銅メダルに輝いた。

 モーグルの原大智選手の銅メダル獲得もノーマーク選手のメダル獲得で慶賀に堪えないところであるが、それはさておき、高木・高梨両選手は若くしてトップに立ったアスリートが挫折の末に栄光を掴んだもので、改めて称賛の拍手を送るものである。天才スケーターと称された高木選手は15歳でバンクーバー五輪に出場したものの惨敗、ソチ五輪では代表にも選ばれなかった。しかしながらパシュートのリザーブとして練習要員に徹して、銀メダルを獲得したチームの選手から感謝の意を込めて銀メダルを頸に掛けて貰い、控えめにはにかんだのが強く印象に残っている。高梨選手はソチ五輪以前の2年間のワールドカップでは無敵の強さを発揮して個人総合優勝を果たしていることもあり、金メダルを確実視されていたが4位と惨敗。今年のワールドカップでは新人の台頭もあり優勝はおろか表彰台すら逃がす試合もありメダル獲得が危ぶまれていたものである。オリンピックの開催年にピークを迎えた選手とそうでない選手には悲喜こもごもの結果がもたらされるもので、オリンピックイヤーに彗星の如く現れ金メダルを獲得した岩崎恭子選手。絶頂期に年齢制限で出場できずに金メダルに手の届かなかった浅田真央選手。しかしながら"禍福は糾える縄の如し"と言われるように、時を得た人と掴めなかったアスリートのいずれもが、以後の人生で奥義を掴む勝者となって欲しいと願うものである。

 高木・高梨選手は、一旦は掴み損ねた時と栄光を再び手にしたもので、時を取り戻した苦闘の期間と取り戻すためにおそらく費やしたであろう努力に改めて敬意を表したいと思う。高梨選手の五輪は終わったが、高木選手には1000m、団体パシュート、マススタートとメダルチャンスが残っているので、是非にも大輪の花を咲かせて欲しいと応援を続けたい。


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