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生きること:過去と未来とエスペラントと

定額給付金 ― 哲学の貧困

2008-11-13 11:19:16 | 福祉と教育
 定額給付金の交付が決まりました。政府のいう高額所得とは税抜き1800万円以上。私の周囲の方々の生活ぶりを見るとこれほどの給与を受けている人がいるとは見受けられない。かといって私はスラム街に住んでいるわけではないのです。

 神奈川県の人が一人12000円づつ貰うとしたら人口が895万人強ですから1074億円以上。横浜市だけでも(人口380万で計算して)456億円。算数が苦手な私の計算間違っているかもと壱,拾,百,千、万・・・と幾度か数え考えました。これだけのお金を一人が1年かけて使うとしたら一月たったの千円に過ぎない。これをまとめて有効に活用する方法を考えたら、少しは世の中明るく活気にみちたのではないか。まさに思考が貧弱と言うよりほか表現できない。

 そして思い起こしたのは昨年参加した、横浜中区の寿町で行われた正月の炊き出しでした。そこに集まっている人たちは未だに戦争の影響から日本が抜けきらない昭和30年代の労働者を思わせる貧しい人たちでした。豊かな国といわれる日本に未だにこのような貧しい人たちが存在している、タイムスリップしたようなショックでした。

 また、その中にはホームレスの人たちが多くいるようでした。社会から阻害された彼らは人を信じない人も多いそうです。彼らが凍死しないように夜回りし、説得しここに連れてくることをボランティアでやっている人々がいるのです。
 そして、定住場所を持たない人々はこのばかばかしい定額給付金さえも受け取る資格はないでしょう!

 政治家の思考のなんと貧しいこと!
 それに異議を唱えることのできない私たちのなんと言う弱さ!
コメント (5)
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