知的障害者とその保護者でつくるダンスチーム「ザ・ラップ」の発表会の様子を先日、紹介しました。ステージ上で体全体を使って踊る障害者メンバーの元気よさもさることながら、おそろいの衣装をまとって熱演を披露したお母さん方のエネルギッシュさに圧倒されました。
チームに加わる徳島市八万町の高橋博美さんは、12年前、私が障害者取材にのめり込むきっかけを作ってくれた人です。重い知的障害を抱える長男の将史君は当時、まだ小学3年生。まだまだ障害者への偏見も強い時代でしたが、博美さんは苦しい経験も含めすべてを明るくオープンに話してくれ、当時から何事にも前向きでした。
昨年成人した将史君は残念ながら発表会に欠席しましたが、メンバーのお母さん方は皆、博美さんに負けず劣らず明るく、前向きな人ばかり。障害を普通のこととして受容できる社会をつくるには、こうした人たちの存在が欠かせないと思います。
毎日新聞 2010年6月18日 地方版
チームに加わる徳島市八万町の高橋博美さんは、12年前、私が障害者取材にのめり込むきっかけを作ってくれた人です。重い知的障害を抱える長男の将史君は当時、まだ小学3年生。まだまだ障害者への偏見も強い時代でしたが、博美さんは苦しい経験も含めすべてを明るくオープンに話してくれ、当時から何事にも前向きでした。
昨年成人した将史君は残念ながら発表会に欠席しましたが、メンバーのお母さん方は皆、博美さんに負けず劣らず明るく、前向きな人ばかり。障害を普通のこととして受容できる社会をつくるには、こうした人たちの存在が欠かせないと思います。
毎日新聞 2010年6月18日 地方版