ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

真の自立 育む作業所‎

2010年06月13日 00時29分32秒 | 障害者の自立
宇部に就労支援A型事業所

  「障害者の真の自立のためには、生きていこうという強い意欲と経済的裏付けが必要だ」。こんな考えを基本に掲げる障害者作業所「第二夢つむぎ就労支援センター」が、宇部市西宇部南2丁目に開設された。リサイクルのアルカリ乾電池を製造・販売する事業を通じて、働く喜びと責任感を作業者に育てていく。作業者と雇用契約を結ぶ県内7カ所目の就労継続支援A型事業所だ。



  第二夢つむぎ就労支援センターは広さ約70平方メートル。定員は20人で現在、11人が登録している。所長の斎藤和彦さん(37)や職業指導員、生活支援員の3人がサポートする。


  「ぼくらはメーカーだ」。10人の作業者を前に、高田猛さん(50)は言った。センターを開設した北九州市のNPO法人「夢つむぎ」の代表理事。「障害者であっても働く以上、責任感を持ってもらいたい。社会のシステムを覚えてほしい」。そんな願いから自覚を促す一言だった。


  センターでは、リサイクルアルカリ乾電池を製造している。使い捨てカメラのストロボから取り出した乾電池の傷の有無や電圧を北九州市の作業所でチェックし、基準を満たしたものが宇部に送られてくる。宇部ではパッケージを組み立て、電池をふいてパッケージに詰め、さらにクリスタルパックに入れて製品として完成させる。10本詰めで100円。北海道から沖縄まで安定的な販路を確保できているという。「ていねいにやってね。買ってくれる人に頭を下げるんだ。体が大事、無理をしないで、仲良くね」。高田さんが教えるのは、企業人として最低限の心構えだ。


  作業は当面、1日2時間。県の最低賃金、時給669円が支払われる。1カ月20日働いて2万6760円。「もっと出してやりたいが……」と高田さん。それでも県内の就労継続支援B型事業所の月額の平均工賃1万5789円(08年度、県調べ)を上回る。「給料はちゃんと確認するんだよ。権利はちゃんと主張するんだ」。一人前の社会人の常識を高田さんは説く。


  「夢を持っているかい?」。高田さんの問いに、作業者は誰も答えなかった。現実の社会の中で拒まれてきた傷が、そこに見えた。「チャレンジするものを見つけてほしい。ダメだったら戻ってくればいい」と高田さんは言う。北九州市の作業所では、ヘルパー2級の資格をとった作業者もいるという。障害者手帳で認められる障害等級は軽度になったが、「それが働くということだ」。いつか、夢を語りかけてくるのをスタッフは待っている。



□■ 就労継続支援A型事業所 ■□
  かつての通所授産施設。A型は原則として雇用契約を結ぶが、B型はその必要がない。A型は労働基準法の適用を受けるが、最低賃金については障害の形態などで除外されることもある。県によると、県内には4月1日現在、A型6カ所、B型65カ所がある。

朝日新聞

出前講座:身障者2人、「生きる力」をテーマに 安達さん、國岡さん青豊高で /福岡

2010年06月13日 00時27分10秒 | 障害者の自立
 ◇「障害は個性の一部」「障害者へのバリアーに気づきを」

 県立青豊高校(豊前市、亀田陽一校長)で11日、身体障害者による出前講座があった。福祉支援施設で働く安達恵梨佳さん(26)と同校卒業生で北九州市立大学3年の國岡美穂さん(20)が家庭科を選択する生徒21人を前に「生きる力」をテーマに話した。

 國岡さんは車椅子で電車とモノレールを使い小倉南区まで通学している。学校生活を支援してくれる友人に感謝する一方で「何か恩返しはできないか」と高校時代からボランティア活動に取り組んでいることを話した。車椅子がひっくり返って頭を打ったことや、車椅子生活のためにかえって人の優しさに一番近いところで触れられるという体験も報告。東京へ一人で行ったことも披露し「障害をマイナスととらえずに個性の一部ととらえてほしい」と呼びかけた。

 一方、安達さんは豊前市内のバリアフリーについての調査結果を報告した。点字ブロック上に自転車が置かれたり、身障者用の駐車場がないことなどに触れ「バリアーになっているものは建物、制度、情報、そして人の心です。障害者が迷惑するだろうなあという気づきを持つことで、気持ちは変化します」と訴えた。車の免許を取得したことにも言及し「やる前にあきらめず、何事にもチャレンジしてください。その気持ちが町づくりにつながります」と話した。最後に結婚が決まったことを報告すると、参加者全員から祝福の拍手を受けた。

 障害者による出前講座は、市社会福祉協議会(山中敏弘会長)が家庭科選択の「家庭看護・福祉」の授業として年4回、地域に住む障害者を招き、取り巻く環境や考えなどを生徒たちに話してもらおうと実施している。


毎日新聞 2010年6月12日 地方版

障害者基本法の改正、改革会議が意見書まとめ

2010年06月13日 00時25分43秒 | 障害者の自立
 障害者政策の改革案を検討している内閣府の「障がい者制度改革推進会議」は5日、障害者基本法の改正などを柱とした第1次意見書の最終案をまとめた。


 意見書に基づいた基本方針を6月中に閣議決定し、福祉、生活など様々な分野で制度改正を目指す。

 同会議は障害の当事者が参加、障害者が自立して生活するための基盤整備を幅広く論議してきた。意見書案は7日の会議で公表、決定される。同案では、基本理念として、障害者を福祉の対象ではなく「権利の主体」と位置づけ、2011年に、障害者基本法の抜本改正を目指す。現行の障害者自立支援法に代わる障害者総合福祉法(仮称)や、障害者差別禁止法(同)の制定も求めている。

 個別の課題では、障害者の新年金制度の創設を挙げ、13年の法案提出を求めた。

あじさいコンサート:共生への願い込め 日進の「ゆったり工房」、きょう開催 /愛知

2010年06月13日 00時23分56秒 | 障害者の自立
 日進市三本木町にある精神障害者のための就労支援施設「ゆったり工房」が12日、同市折戸町の市民会館で「あじさいコンサート」を開く。小規模作業所として96年に開所して以来続けてきたチャリティーコンサートで、15回目の節目。障害者と健常者の共生への願いを込め、通所者たちが作詞した「やさしい街で暮らしたい」を歌い上げるほか、工房で取り組む手織り芸術の「さをり織り」を身にまとってファッションショーをする。

 社会福祉法人あじさいの会が運営する工房には現在28人が登録、市立図書館内の喫茶店営業や自主製品づくりなどをしている。コンサートは、通所者の思いを地域の人たちに届けようと始まった。

 実行委員長を務める精神保健福祉士、浜辺渚さん(25)を中心に決めた今回のテーマは「明日へ紡ぐ希望の架け橋」。さおり織りに使う7色の糸を客席に用意し、観客全員に一本一本をつなげてもらい、虹の織物に仕上げる。

 「さをり」は、コピーするのではなく、差異を織る「差織り」が精神。豊明市から工房に通う女性(50)は10年余り前からさおり織りを続け、ファッションショー用衣装の多くを制作した。「人前に出る緊張感はあるが、思いを伝えられたらうれしい」と目を輝かせる。昨年から通い始めた元営業マンの男性(38)も「あるがままのさをりに魅せられた」といい、コンサートでは自作のベストを着て司会を担当する。「社会に適応する第一歩になれば」と出番を待ち望む。

 施設長の小林千津子さん(59)は「工房のメンバーはコンサートを通して地域で生活する自信を着実につけてきた。『継続は力なり』をかみしめている」と話している。

 コンサートは午後1時半開演。農業ミュージシャンの真野賢一さんらも出演する。高校生以上1000円、障害者や介助者、中学生以下は500円。

毎日新聞 2010年6月12日 地方版

障害者のケアホーム、新たに2施設

2010年06月13日 00時22分14秒 | 障害者の自立
 社会福祉法人「亀岡福祉会」(京都府亀岡市稗田野町)は、障害者が親元を離れて共同生活するケアホーム「菜のはな」(同町)と「たけのこ」(内丸町)を、このほど開設した。30代~50代の計9人が、地域で自立して暮らす新生活を始めた。

 ケアホームでは、障害者らが食事や入浴などの援助を受けながら少人数で暮らす。同法人が運営する亀岡市内の共同作業所など4施設の利用者を対象に入居希望者を募集し、昨年11月から開設に向けて準備を進めてきた。

 菜のはなは、木造平屋建て約220平方メートル。知的障害や身体障害のある女性5人が入居する。たけのこは、マンションの2室(各約50平方メートル)を借り、知的障害のある男性4人が、2人ずつに分かれて暮らしている。

 入居者は仕事から帰った後、おしゃべりをしたり、テレビを見て仲間とくつろぐ。菜のはなに入居した女性は「新しい生活に慣れるのに時間がかかりそう」と少し戸惑いながらも、「みんなと一緒にご飯を食べたり、料理するのが楽しい」と笑顔を見せていた。

 同法人が開設するケアホームは計6カ所になった。

京都新聞