障害者団体向け割引郵便制度の悪用事件で、厚生労働省元局長村木厚子被告(54)に指示され偽の団体証明書を作成したなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた同省元係長上村勉被告(40)の公判が24日、大阪地裁(横田信之裁判長)で開かれ、関係者の証人尋問が終わった。
上村被告は捜査段階で指示を認めた供述調書に署名したが、公判では「わたしが単独でやった」と述べ、証人も次々と指示を否定した。村木被告の公判と同様、同罪の成立に必要な村木被告との共謀関係が揺らぎ、調書の任意性が焦点となっている。
この日を含め検察側証人に立った5人のうち、元上司ら3人は、村木被告の関与を認めたそれぞれの調書の内容を否定。自称障害者団体元代表倉沢邦夫被告(74)が唯一、村木被告の関与を認め、「証明書を封筒の上に乗せて受け取った」と証言した。
しかし、倉沢被告も取調官に供述した経緯に関する説明が変遷し、裁判長が「記憶がもともとはっきりしないのか」と問うと「それもある」と答えた。(2010/06/24-20:59)
時事通信 -
上村被告は捜査段階で指示を認めた供述調書に署名したが、公判では「わたしが単独でやった」と述べ、証人も次々と指示を否定した。村木被告の公判と同様、同罪の成立に必要な村木被告との共謀関係が揺らぎ、調書の任意性が焦点となっている。
この日を含め検察側証人に立った5人のうち、元上司ら3人は、村木被告の関与を認めたそれぞれの調書の内容を否定。自称障害者団体元代表倉沢邦夫被告(74)が唯一、村木被告の関与を認め、「証明書を封筒の上に乗せて受け取った」と証言した。
しかし、倉沢被告も取調官に供述した経緯に関する説明が変遷し、裁判長が「記憶がもともとはっきりしないのか」と問うと「それもある」と答えた。(2010/06/24-20:59)
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