ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

新規学卒障害者就職面接会:61人が「1次選考」挑戦--熊本市 /熊本

2010年10月05日 01時15分32秒 | 障害者の自立
 10年度新規学卒障害者就職面接会が27日、熊本市のホテルであった。「1次選考」の場となるため、来春卒業予定の高校・大学生ら61人が真剣な表情で面接に臨んだ。

 熊本労働局やハローワークなどが主催。今年は製造業やサービス業など県内37の事業所が参加した。昨年度の面接会では、参加者の2割の就職が決まっている。

 ただ県内の社員数56人以上の事業所の42%は、法律で定められている障害者の雇用をしていない。同局の担当者は「集中力が必要とされる製造業の現場などで、根気強く仕事をやり抜く障害者も多い。未雇用の企業はぜひ一度、障害者と直接会ってほしい」と話す。

 保育園で3カ月の保育士補助実習を積み、4社の面接に臨んだ熊本高等技術訓練校の和田裕二さん(19)は「現場で学んだ他者とのコミュニケーション能力を生かし、接客業に就きたい。人と触れ合う喜びを社会の中で生かしたい」と語った

毎日新聞 2010年9月28日 地方版

わたぼうしコンサート:温かい歌声と演奏披露 800人に共感の輪--高島 /滋賀

2010年10月05日 01時11分07秒 | 障害者の自立
 障害者が思いを表現した詩に曲を付けて歌う「わたぼうしコンサート」が3日、高島市今津町の同市民会館で開かれ、市内の障害者や支援者ら計約800人が集った。発祥の奈良市から「奈良歌うボランティアわたぼうし」が出演し、温かい歌と演奏で共感の輪を広げた。

 脳性マヒで体が不自由な福祉エッセイスト、林英行さん(47)=高島市今津町=が9年ぶりの同市開催を呼びかけ、実行委員長に。コンサートには、同市内の施設の音楽好きが集まる「糸賀一雄記念合唱ワークショップ」の85人も出演し、元気な歌声を披露。林さんがめいの誕生を祝って贈った詩に曲を付けた「Birthday(誕生日)」も奈良のメンバーが歌い、林さんは「最高です」と感無量の面持ちだった。

わたぼうしコンサート:温かい歌声と演奏披露 800人に共感の輪--高島 /滋賀

毎日新聞

介護・保育運動とも連携し、「応益負担」ノー

2010年10月05日 01時08分20秒 | 障害者の自立
 障害者自立支援法の廃止と新しい障害者法の実現をめざす街頭演説会とパレードが3日、京都市内で行われ、雨の中、当事者や家族、施設職員など100人が参加。「カネないモンからカネとるな!新しい障害者法をつくろう」とアピールしました。

 主催は、「障害者自立支援法に異議あり!応益負担に反対する実行委員会」。京都市役所前広場での集会では当事者や各団体の参加者らが意見表明。障害当事者は、「障害があるために奪われたものは自由と尊厳と責任。奪われたものを取り戻すためにこれからも闘い続けます」と発言し、自立支援法訴訟京都弁護団は、「応能であれ応益であれ障害者に負担を負わせることがおかしい。新しい法づくりを妨害する動きもあるが、国との基本合意を確信にして、楽しい運動で前へ進もう」と呼びかけました。

 今回は障害分野だけでなく介護、保育の改善運動に取り組む団体も参加し、「介護保険が始まって10年、介護をみんなで支えるという視点が失われています。(介護保険は)『応益負担』のフロントランナーと不名誉な呼ばれ方をされますが、連携して闘っていきたい」(社会福祉法人保健福祉の会)、「民主党政権になり保育制度の改悪がさらに進められています。このままでは保育は行政が認定する細切れのサービスになってしまう」(京都保育連絡会)などと訴えました。

 日本共産党の穀田恵二衆院議員が駆け付け、「現政権は公約を守るべき。憲法と国連の障害者権利条約に基づいて新しい法律を1日も早く実現させよう」と連帯のあいさつをしました。集会後、「カネないモンからカネとるな!新しい障害者法をつくろう」の横断幕を掲げて円山公園までパレードしました。

京都民報Web -

要援護者の避難安全に

2010年10月05日 01時05分20秒 | 障害者の自立
計3回訓練 県「個別計画」の策定促進へ

 県は今年度から、高齢者や障害者など「災害時要援護者」の避難対策として、市町村が策定した避難支援計画に基づいた「地域防災力向上訓練」に取り組んでいる。まずは浜通り、中通り、会津地方の各地方で計3回実施し、課題を掘り起こすとともに、取り組みが低調な自治体の参考にしてもらうのが狙いだ。

 3日に新地町で行われた同訓練には、中島地区在住で65歳以上の高齢者や足腰が不自由な要援護者10人を含む36人が参加。要援護者宅の声かけなどの安否確認や避難誘導、避難所での健康状態の聞き取りなど、一連の手順を実際に行った。

 午前9時に災害発生を知らせるサイレンが鳴ると、車いす利用者の黒沢富子さん(85)方には、隣家から避難支援者の斎藤明さん(60)が駆けつけ、途中に上り坂もある避難所までの約500メートルを、黒沢さんの家族と2人で車いすを押した。

 中島地区では、町が作成した要援護者として申し出ている町民の「見守りカード」(要援護者リスト)を基に、地区の自主防災組織が各要援護者にそれぞれ2、3人の避難支援者を取り決めている。黒沢さんの長男、恒雄さん(60)は「実際の災害では倒木や地割れもあるかもしれないし、1人では車いすを持ち上げるのも大変。家族では男手は1人なので、助けてくれる人が決まっているのは本当に安心」と話す。

 避難支援計画については、年齢や障害の程度など対象となる要援護者の範囲、各防災機関の役割分担などの考え方を定める「全体計画」は全市町村が策定済みだ。

 一方、個別の対象者ごとに避難の具体的な方法や支援者を定める「個別計画」は、3月末時点の国の調査に9割以上が策定中と答えたが、県の担当者は「多くの自治体が検討は始めても、まだ具体的な作業には着手していない状況」と実態を明かす。

 そこで県は今年度から、個別計画の策定に意欲的に取り組む自治体に一部費用を補助して、策定中の計画に基づいた訓練の実施を決定。今年度は、9月の会津坂下町、この日の新地町に続き、中通りの自治体であと1回実施する予定だ。また、訓練の成果や浮き彫りになった課題については、市町村の防災担当者を集めた検証会で周知し、計画策定に役立ててもらう考えだ。

 訓練終了後に行う要援護者、避難支援者双方への聞き取り調査では、避難支援者から「災害が起こった時に、自分が近くにいなかったらどうなるのかが不安」「要援護者によっては、もっと多くの支援者が必要な場合もあるのでは」などの指摘も出ている。

 県災害対策課の菅野信之主幹は「訓練を通じて、様々な課題や他の自治体の参考になる支援の方法も見えてくる。各市町村が対策の重要性を認識し、できるだけ早期に計画策定を進めてもらいたい」としている。

(2010年10月4日 読売新聞)

第2部 教育の形(1)

2010年10月05日 01時00分11秒 | 障害者の自立
違いを力に -発達障害をめぐる現場から

 歴史に名を残す偉人と落ちこぼれ扱いされる人たち-。世間の評価は対極だが、そのどちらにも深くかかわるのが発達障害者だ。周りの環境によって発揮する力は大きく左右され、その環境づくりは、近年の社会問題を克服する指針にもなりうる。発達障害者支援法が施行されて5年が経過した今、発達障害を通して、人と人とのかかわり方や社会のあり方を見つめ直す。

連載・特集

違いを力に -発達障害をめぐる現場から

 歴史に名を残す偉人と落ちこぼれ扱いされる人たち-。世間の評価は対極だが、そのどちらにも深くかかわるのが発達障害者だ。周りの環境によって発揮する力は大きく左右され、その環境づくりは、近年の社会問題を克服する指針にもなりうる。発達障害者支援法が施行されて5年が経過した今、発達障害を通して、人と人とのかかわり方や社会のあり方を見つめ直す。
第2部 教育の形(1) 2010年10月4日学校と親 連携密に 不可欠なチーム対応

親と協力し、柔軟な姿勢で大悟君の指導に当たる鶴賀教諭

 「廊下に人がいて通れないときはどうしますか?」

 「通してくださいと言います!」

 特別支援担任の鶴賀一也教諭(31)の質問に、広汎性発達障害の山崎大悟君(6年)が元気良く答えた。

 大阪市港区の市立弁天小の特別支援教室で、社会性を身に付けるために取り組むソーシャルスキルトレーニング(SST)の一環。

 大悟君は、トラブルが起きやすい場面をイラストで示されると、声に出すとともに、登場人物の発言や心理を、漫画のような吹き出しの部分に書き出す。

■最大の支援者

 4年のころは、授業中にトイレに行って水遊びをしたり、窓から物を飛ばしたりと、思い付くままに行動。言語によるコミュニケーションの取りづらさをはじめ、さまざまなこだわりや衝動的な行動に、周りはいつも振り回されていた。

 転換点は「大悟君自身もどうしたらいいか分からなくて困っているという視点に立ったときだった」(鶴賀教諭)。

 そのとき最大の支援者となったのは、母の知恵さん(42)だ。

 知恵さんは、大悟君が4歳前に言葉の発達に異常がある点を気に掛け、幼稚園時代に発達障害児の親の会のメンバーと知り合って情報収集。特性を受け入れ、息子の生きづらさを取り除くために試行錯誤を続けてきた。

 鶴賀教諭は、学級担任とともに知恵さんと連携。対応方法をすぐに相談したいときは「携帯電話に連絡する」ほどの信頼関係を築く。「言葉で気持ちを表し、自分の身を守れるように」と、コミック会話と呼ばれるSSTを提案したのも知恵さんだった。

■多くの目で支え
 「座りなさいと3回言うよりも、メモに書いて読ませる方が有効」「電車が好き」-。知恵さんの情報を基に適切な支援を模索。翌日の授業予定、当日の変更点などをメモや黒板を使って事前予告し、大悟君が見通しを持って学校生活を過ごせるようにした。

 苦手な書き取りも市営地下鉄の駅名ならできた。学校生活で毎月の目標を決め、達成できたら知恵さんがご褒美をプレゼントする取り組みも効果的だった。

 さらに「学級集団での成長を考えてきた」と鶴賀教諭は話す。クラスの児童らに、大悟君が起こしたトラブルの原因を考えさせることで、それぞれの理解が深まり「多くの目で支えていくことにつながっている」。

■教育は不確実
 発達障害を含む障害児一人一人のニーズに応じる特別支援教育は2007年にスタート。義務教育の小中学校を中心に現場での取り組みが進む。ただ、そのきめ細かさは「教諭の意欲に左右される」と知恵さん。

 大悟君の場合は「(鶴賀教諭らの)型にはまらない柔軟な対応がありがたかった」ことに加え、「校長の力で校内の雰囲気が変わった」と話す。

 発達障害に早くから注目してきた銭本三千宏校長(53)は「教育は不確実なもの」という理念の下、職員会議でも児童の生活指導の話を重視。「昨年のやり方が今年通用するとは限らない。教諭一人ではなくチームで対応する必要がある」と力を込める。「失敗しても研究し続ける姿勢が大事。その先に子どもの成長する姿があるのだから」

◇   ◇
 学校で“困った子”として問題にされてきた子どもたちに対し、発達障害の視点を導入して向き合った結果が、関係者の成長や学校システムの“進化”につながり始めている。第2部では、発達障害を通して教育の在り方を探る。

大阪日日新聞