障害者のための乗馬普及に取り組む元騎手 鈴木(すずき) 久美子(くみこ)さん(33)
乗馬や馬の世話を通じ、「障害のある人たちにリハビリ効果や癒やしを」と取り組む。
17歳で地方競馬デビューした気鋭の女性騎手。14勝を挙げるが、内臓疾患のため21歳で引退に追い込まれた。「新天地でもう一度挑戦を」と渡ったフランスで障害者乗馬に出合う。
念願の騎手復帰を馬術先進国で果たすが、同国の障害者乗馬団体「ハンディシュバル」の活動を目の当たりにして馬を見る目が変わった。そこでは、引退した競走馬が活躍していた。「競走の道具でなく、共に生きる仲間なんだ」。馬に触れながら見せる障害者の会心の笑顔に、次に進む道を決めた。
フランス国外での活動を同団体から外国人として初めて任され、3年前に帰国。出身地の千葉県大網白里町を拠点に、乗馬会を開いたり、馬と障害者施設を訪ねたりしている。
「歩けなかった子が立ち上がるなど小さな奇跡に何度も遭遇した。この道を選んだのは間違っていなかった」。23~25日に千葉県で開かれる全国障害者スポーツ大会で、障害者らに馬とのふれあいの場を提供する。
(2010年10月23日 読売新聞)
乗馬や馬の世話を通じ、「障害のある人たちにリハビリ効果や癒やしを」と取り組む。
17歳で地方競馬デビューした気鋭の女性騎手。14勝を挙げるが、内臓疾患のため21歳で引退に追い込まれた。「新天地でもう一度挑戦を」と渡ったフランスで障害者乗馬に出合う。
念願の騎手復帰を馬術先進国で果たすが、同国の障害者乗馬団体「ハンディシュバル」の活動を目の当たりにして馬を見る目が変わった。そこでは、引退した競走馬が活躍していた。「競走の道具でなく、共に生きる仲間なんだ」。馬に触れながら見せる障害者の会心の笑顔に、次に進む道を決めた。
フランス国外での活動を同団体から外国人として初めて任され、3年前に帰国。出身地の千葉県大網白里町を拠点に、乗馬会を開いたり、馬と障害者施設を訪ねたりしている。
「歩けなかった子が立ち上がるなど小さな奇跡に何度も遭遇した。この道を選んだのは間違っていなかった」。23~25日に千葉県で開かれる全国障害者スポーツ大会で、障害者らに馬とのふれあいの場を提供する。
(2010年10月23日 読売新聞)