県が来年2月の議会提出を目指す「障がい者への差別をなくす条例」(仮称)への理解を深めてもらおうと、条例案の地域勉強会が15日、山鹿市山鹿の地域活動支援センターぴあぴあであった。
勉強会は、県内23の障害者関係団体でつくる「条例をつくる会」が事務局となり、09年9月に始めた。天草や人吉など県内各地を巡回し9回目。福祉施設通所者や高校生ら130人が参加した。
会事務局の野本義彦さん(41)は、条例で適用予定の障害や差別の定義について講演。周囲の偏見から祖母の葬式に出られなかった事実を語り、条例を施行することで差別について「きちんと話し合える場を作ってほしい」と訴えた。
パネル討論では、条例制定を進める県職員や条例検討委員らと市民が討議した。発言した山鹿市の坂田照美さん(48)は、車椅子を使って日常生活を送る。療法士の資格を取得するために必要な講習会場が地下で開かれるのを、主催者との粘り強い交渉で変更してもらった経験を語った。坂田さんは「障害者が条例制定によって、もっと社会に出ていく後押しになれば」と話した。
毎日新聞 2010年10月16日 地方版
勉強会は、県内23の障害者関係団体でつくる「条例をつくる会」が事務局となり、09年9月に始めた。天草や人吉など県内各地を巡回し9回目。福祉施設通所者や高校生ら130人が参加した。
会事務局の野本義彦さん(41)は、条例で適用予定の障害や差別の定義について講演。周囲の偏見から祖母の葬式に出られなかった事実を語り、条例を施行することで差別について「きちんと話し合える場を作ってほしい」と訴えた。
パネル討論では、条例制定を進める県職員や条例検討委員らと市民が討議した。発言した山鹿市の坂田照美さん(48)は、車椅子を使って日常生活を送る。療法士の資格を取得するために必要な講習会場が地下で開かれるのを、主催者との粘り強い交渉で変更してもらった経験を語った。坂田さんは「障害者が条例制定によって、もっと社会に出ていく後押しになれば」と話した。
毎日新聞 2010年10月16日 地方版