厚生労働省が主催する「地域包括ケア推進指導者養成研修」が10月13日、東京都内で開かれた。参加した全国各地の地域包括支援センターのセンター長ら約70人が、地域ケア会議のロールプレイなどを通じ、組織間のネットワークを構築するための技術やマネジメント力を磨いた。
地域包括支援センターについては、現場の介護職員や識者から、地域包括ケアを支えるネットワークの中核機関としての機能をもっと強化すべきと指摘する声が上がっていた。こうした声を受け、厚労省では全国各地の地域包括支援センターのセンター長らを対象に、組織運営や地域のネットワーク構築などをテーマとした研修を実施することを決めた。
研修では、地域包括支援センター職員研修関係機関連絡会議の委員らが、地域ケア会議を実施する上での注意点として、▽会議の開催や設置などに係る責任を明確にする▽会議の招集権限を地域包括支援センター長に、明確に与える▽個人情報の取り扱いルールを明らかにする▽司会進行を適切に行える力量を持った職員を配置する▽保険者は地域ケア会議を行政施策の一環と明確に位置付け、バックアップする―と指摘。さらに、委員らが具体的な事例を示した上で、事例に合わせた模擬地域ケア会議を実演した。
その後、参加者が「認知症を発症した疑いがあるものの、娘や主治医との関係が悪化し、通院や服薬ができていない80代の女性」に対する支援を議題とした地域ケア会議のロールプレイを実施。当面の服薬確認をヘルパーや訪問看護で行うことや、関係が悪化した主治医に別の医師を紹介してもらって認知症の確定診断を得るなど、具体的な支援の進め方について話し合った。
ロールプレイに先立ち、日本社会福祉士会の塚本鋭裕氏が、現状分析や個別の課題、期待できる効果などを書き出すことで、地域に内在する課題を洗い出す「企画シート」の活用の仕方について説明。また、青梅市地域包括支援センターすえひろセンター長の水村美穂子氏は、ケアマネジャーを対象としたケアプラン相談会の実施など、同センターでの先進的な取り組みについて紹介した。
研修は14日も行われ、発言を促したり、会議などの流れを整理したりするための技術「ファシリテーション」に関する講義や演習が実施される。
( 2010年10月13日 22:14 キャリアブレイン )
地域包括支援センターについては、現場の介護職員や識者から、地域包括ケアを支えるネットワークの中核機関としての機能をもっと強化すべきと指摘する声が上がっていた。こうした声を受け、厚労省では全国各地の地域包括支援センターのセンター長らを対象に、組織運営や地域のネットワーク構築などをテーマとした研修を実施することを決めた。
研修では、地域包括支援センター職員研修関係機関連絡会議の委員らが、地域ケア会議を実施する上での注意点として、▽会議の開催や設置などに係る責任を明確にする▽会議の招集権限を地域包括支援センター長に、明確に与える▽個人情報の取り扱いルールを明らかにする▽司会進行を適切に行える力量を持った職員を配置する▽保険者は地域ケア会議を行政施策の一環と明確に位置付け、バックアップする―と指摘。さらに、委員らが具体的な事例を示した上で、事例に合わせた模擬地域ケア会議を実演した。
その後、参加者が「認知症を発症した疑いがあるものの、娘や主治医との関係が悪化し、通院や服薬ができていない80代の女性」に対する支援を議題とした地域ケア会議のロールプレイを実施。当面の服薬確認をヘルパーや訪問看護で行うことや、関係が悪化した主治医に別の医師を紹介してもらって認知症の確定診断を得るなど、具体的な支援の進め方について話し合った。
ロールプレイに先立ち、日本社会福祉士会の塚本鋭裕氏が、現状分析や個別の課題、期待できる効果などを書き出すことで、地域に内在する課題を洗い出す「企画シート」の活用の仕方について説明。また、青梅市地域包括支援センターすえひろセンター長の水村美穂子氏は、ケアマネジャーを対象としたケアプラン相談会の実施など、同センターでの先進的な取り組みについて紹介した。
研修は14日も行われ、発言を促したり、会議などの流れを整理したりするための技術「ファシリテーション」に関する講義や演習が実施される。
( 2010年10月13日 22:14 キャリアブレイン )