ゴエモンのつぶやき

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被災者支援の活動紹介 神大で日本災害復興学会

2010年10月18日 00時48分02秒 | 障害者の自立
 災害からの復興を幅広い分野で研究する「日本災害復興学会」(会長=室崎益輝・関西学院大教授)が16日、神戸市灘区の神戸大で始まり、被災地支援のあり方などが議論されている。17日まで。

 この日は、シンポジウムで学生ボランティアなど5団体が活動を紹介した。

 阪神大震災をきっかけに設立された「神戸大学学生震災救援隊」は、神戸市内の復興住宅で被災者を招いたお茶会などに取り組んでいる。メンバーの鈴木孝典さん(神戸大3年)は「震災の記憶がない学生世代に、被災者の経験がつながっている」と報告した。

 全国の被災地で足湯を提供している「中越・KOBE足湯隊」の竹内麻里さん(同大学2年)は「(2007年の)能登半島地震では、発生から3年たって、初めて足湯に来る気持ちになれたという人がいる。活動を継続していく大切さを感じた」と話した。

 17日には、震災によるけがなどが原因で障害を負った「震災障害者」に関するシンポジウムなどがある。

(2010年10月17日 読売新聞)

震災障害者の実情と課題は 神戸大でシンポ

2010年10月18日 00時46分37秒 | 障害者の自立
 阪神・淡路大震災で負傷し、後遺症が出た「震災障害者」を考えるシンポジウムが17日、神戸市灘区の神戸大学であった。震災障害者は震災から15年を経ても正確な人数が分からず、支援の枠組みから取り残されてきた。本人や家族が「次の災害のためにも、震災障害者の現状を広く知ってほしい」と呼びかけた。

 神戸市灘区で被災した城戸美智子さん(57)は、ピアノの下敷きになり高次脳機能障害となった長女洋子さん(30)のことを語り「障害のことはこれまで復興のテーマにならず、聞かれもしなかった。今からでも自治体に相談窓口を作ってほしい。そして、震災障害者194件のことを記録として残して」と訴えた。

 右足に障害が残る岡田一男さん(70)=同市中央区=は「同じ境遇の人と集える場ができたことが希望」と話した。ボランティア団体「よろず相談室」を主宰する牧秀一さん(60)は、家族や地域が同時に被災したことで、震災障害者はより過酷な状況に置かれたと指摘。「行政の実態調査で、教訓を生かす取り組みが必要」と話した。

 このほか、取り組みと合わせ「すべての障害者194件が暮らしやすい社会を」との意見も出た。

 シンポは日本災害復興学会神戸大会の一環。学会は専門の研究会を中心に、相談窓口の設置や見舞金支給の要件緩和、家族支援などの実現に取り組む方針を示した。

神戸新聞