「いきます!」。サウンドテーブルテニス(STT)は、サーブ前のこの言葉で一気に緊張感が高まる。卓球台の上で、直径4センチの球がシャカシャカと音を立てながらネットの下をくぐり抜け、あっという間に相手のラケットではね返される。
視力差によるハンディを解消するため、選手はアイマスクを着用する。伊藤みち子選手(58)は「アイマスクをつけないと音が散らばってしまう」と説明する。音だけを頼りに球を打つSTTは集中力がすべて。そのため観覧者の応援は「心の中で」が原則。騒々しい鳴り物は厳禁だ。
競技会場となる千葉市中央区の千葉ポートアリーナでは別室で中継放送もされる予定だ。昨年の新潟大会にも出場した佐藤和代選手(55)は「試合前はプレッシャーもかかる。試合後に声をかけてもらえたら」と話す。
温度や湿度の違いで台の状態が変わる。STT選手で県最年長の三田和男選手(70)は「奥が深い競技。これで良いということがない」と魅力を語る。地元開催の大会が近づき「自分の力を信じて県代表として恥ずかしくないように全力で臨みたい」と気合を入れた。
毎日新聞 2010年10月22日 地方版
視力差によるハンディを解消するため、選手はアイマスクを着用する。伊藤みち子選手(58)は「アイマスクをつけないと音が散らばってしまう」と説明する。音だけを頼りに球を打つSTTは集中力がすべて。そのため観覧者の応援は「心の中で」が原則。騒々しい鳴り物は厳禁だ。
競技会場となる千葉市中央区の千葉ポートアリーナでは別室で中継放送もされる予定だ。昨年の新潟大会にも出場した佐藤和代選手(55)は「試合前はプレッシャーもかかる。試合後に声をかけてもらえたら」と話す。
温度や湿度の違いで台の状態が変わる。STT選手で県最年長の三田和男選手(70)は「奥が深い競技。これで良いということがない」と魅力を語る。地元開催の大会が近づき「自分の力を信じて県代表として恥ずかしくないように全力で臨みたい」と気合を入れた。
毎日新聞 2010年10月22日 地方版