ゴエモンのつぶやき

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心のケア拠点、10日に開設 震災、原発事故にも対応

2012年01月09日 02時04分15秒 | 障害者の自立

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、病院の閉鎖が続くなど危機的な状況にある福島県沿岸部の相双地域の精神科医療を立て直すため、福島県立医大などのグループは10日、新たに「心のケア」の拠点を同県相馬市に開設する。

 以前からの精神科患者に加え、原発事故や津波で心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症する恐れがある被災者のケアも想定している。

 県によると、相双地域では精神科のある4病院のうち、3病院が原発事故の警戒区域内にあり閉鎖中。残る1病院や診療所も週に数日の外来診療のみの状況だ。

2012/01/07 16:28 【共同通信】

救急情報カード:病歴記入で迅速救命 1人暮らしの高齢者に配布--若桜 /鳥取

2012年01月09日 02時00分54秒 | 障害者の自立
 救急隊員が駆けつけた際に迅速で適切な処置を行うため、若桜町と八頭消防署若桜出張所は昨年12月から、1人暮らしの高齢者に病歴や内服薬を記入する「救急情報カード」を配布する取り組みを始めた。

 同町総務課や同出張所によると、町内の1人暮らし世帯の救急出動件数は年間十数件。うち、2、3件は患者が意識不明の状態で、情報が少なく困ったことがあった。そこで昨秋、同出張所が同町に1人暮らしの高齢者や障害者にカードを配ることを提案。現在、民生委員が対象となる約200人に順次配布しているという。

 カードには、かかりつけ医や緊急連絡先なども記入でき、空のペットボトルに入れて冷蔵庫で保管する。救急隊員が見つけやすく、どの家庭にもある冷蔵庫を保管場所に選んだという。

 同出張所の石塚立雄所長は「個人情報だが、情報があるのとないのとでは、初期の対応が違う。多くの人に記入してほしい」と話している。

 県東、中、西部消防局などによると、「救急医療情報キット」などの名称で、鳥取市や南部町の一部でもすでに同様の取り組みを実施しているという。

毎日新聞 2012年1月8日 地方版

「助けて」って言えますか 「ありがとう」自立の支え

2012年01月09日 01時50分31秒 | 障害者の自立
車いす障害者伝える喜び

 2007年春、脳性マヒで電動車いすを使う仲野眸(ひとみ)さん(大阪市住吉区)の挑戦は、大好きなリンゴジュースから始まった。
 6歳から暮らした肢体不自由児の入所施設を出て、自立を目指して生活する福祉ホーム「あいえる」(同市西成区)に移って間もないころだ。コンビニで、付き添いのヘルパーに「ジュース飲みたい」と言った。

 「何の?」「リンゴ」

 「どれ?」。陳列棚のリンゴジュースは何種類もある。「どれでもいいから」「仲野さんが決めてよ」

 入所施設では、与えられるものがすべてだった。自分で決めたことがなく、どう伝えていいかわからない。

 ヘルパーが助け舟を出した。「どうやって飲むの? コップで?」。そうか、私の手でつかめるのは……。

 「ペットボトルにする。自分で持てる方」。ようやくジュースを手にし、してほしいことは具体的に伝えるのだとわかった。うれしくて涙がこぼれた。

 1200グラムの未熟児で生まれ、手足のマヒと知的障害がある。施設ではオシャレな服は「介助が大変」と敬遠され、世話をかけない子が「賢い」と言われた。「自由が欲しい」と思った。

 心配する母を、「口があるんやから、助けてもらえるように口で言う」と押し切り、3年かけて自立の力を養う「あいえる」に来た。助けを求めるすべは、失敗を重ねて学ぶほかない。

 友人と買い物中、トイレに行きたくなった。人混みの中エレベーターに乗り、数少ない障害者用トイレで用を足すには1時間かかる。「待たすんは申し訳ない」と我慢して、結局具合が悪くなった。

 「早く言ってくれた方がうれしいし、あんたも楽やろ」。友人に諭され、「言わないと余計に負担をかける」と身にしみた。



 ホームは03年にでき、これまで20人が巣立った。運営する社会福祉法人「あいえる協会」の古田朋也理事長は「人の助けを得ながら、これまで得られなかった経験を奪い返す取り組み」と、説明する。

 ホームでは今、6人が暮らす。その一人で両足が不自由な三浦彩花さん(22)は、洋服を買うとき失敗したことがある。自分のサイズがわからず、「聞いていいのかな。恥ずかしいし……」と、試着を言い出せずに買った。帰って袖を通したら、きつくて着られなかった。

 職員の今西梨沙さん(29)は、「自分のできないことを認め、言葉で伝えなければ、後で自分がつらくなる。実はそれは、健常者も同じことなんです」という。



 伝え上手になった仲野さんは、違う壁にぶつかった。どうもヘルパーとうまくいかない。してもらって当然と思う気持ちで、言葉遣いが偉そうになっていた。

 あいえるの職員に勧められ、「ありがとう」と言ってみた。女性ヘルパーは「サポートさせてもらってお給料をもらってるのに、『ありがとう』って言ってくれて、ありがとう」とほほ笑んだ。とても気持ちがよかった。それから自然と感謝の言葉が出る。今や「仲野さんは、介助に入りやすい」と言ってもらえる。

 2年前からは、アパートで一人暮らしだ。つらいときは、小さいころから大好きで携帯電話の待ち受け画面にしている仮面ライダーを見る。自分だって、障害を抱え、勇敢に一人でやっている。

 「眸もヒーローや」

 だから「助けて」と「ありがとう」を武器に、自由の扉を開いて生きていく。


店員と意見を交わして靴を選ぶ仲野さん(左)。声を出して相手に思いをぶつけ、世界が広がった(大阪市住吉区で)

(2012年1月8日 読売新聞)


生活音をスマホが伝達 県立大大学院生、ソフト考案

2012年01月09日 01時43分29秒 | 障害者の自立
 県立大大学院ソフトウェア情報学研究科の猿舘朝(あした)さん(30)=博士後期課程=は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の2011年度研究支援プログラム「若手起業家タイプ」に、高齢者らの暮らしに役立つ生活音識別ソフトウエアの開発を提案し、採択された。同プログラムで学生提案の採択は猿舘さんが唯一。猿舘さんはプログラムによる支援期間の2年以内にソフトを完成させて起業し、幅広い普及を目指す。

 猿舘さんが提案したのは、スマートフォン(多機能携帯電話)を活用し、高齢者や聴覚障害者が日常生活で必要とする生活音を識別する「Android端末を用いた事前登録型生活音識別提示システム」(仮称オトスマ)。

 玄関のチャイムや電子レンジ、火災警報器などの生活音をデジタル音声処理して事前登録すると、実際に鳴った時、スマートフォンが文字や光、振動で利用者に知らせる。車のクラクションやサイレンにも適用できるため、事故防止や防災にも役立つという。


【写真=起業に向け、スマートフォンを活用した生活音識別ソフトウエア開発に取り組む猿舘朝さん】

岩手日報 (2012/01/08)



医療&健康ナビ:内部障害マーク 心臓病、がんなどで作成の動きが広がっています。

2012年01月09日 01時35分36秒 | 障害者の自立
 ◇「見えないつらさ」理解求め

 「自分の内臓がガラス張りだったら、どんなによかったか」。先天性の心臓病で子供の頃から5回の手術を受け、今も月に1度は東京都内の病院に通う白井伸夜(のぶよ)さん(42)=埼玉県鴻巣市=は、電車の優先席に腰掛けながら周囲の視線を感じて顔を上げられなかったことがある。血管に血液を送り出す左右の心室を隔てる壁に、ピンポン球ほどの穴が開いて生まれた。心臓には人工血管が2本と、ステントと呼ばれる金属製の筒が入っている。血行が悪いため他の臓器にも負担がかかり、疲れやすい。自宅から1時間以上かかる電車では、とても立っていられない。

 ◇配慮受けやすく

 普及している障害者のシンボルマークが車いす型のため、障害は外見で判別できると思われがちだ。しかし、内臓疾患など外見からは分からない「見えない障害」を抱える人たちもいる。

 厚生労働省の最新の統計(06年)によると、身体障害者福祉法に基づく身体障害者手帳の交付対象者のうち、3割にあたる約107万人は白井さんのような内部障害者だ。ラッシュ時の地下鉄車両に約300人が乗っているとすれば、2~3人は痛みやだるさを抱えているかもしれない計算になる。

 こうした内部障害を、バッジやマークを作って「見える」ようにする活動が広がっている。白井さんは電車に乗るときに、04年4月に内部障害者らで作った「ハート・プラス」マークを身につけている。公共交通機関や自治体庁舎の駐車場など全国120カ所以上で、車いすやマタニティーのマークと並べるなどして掲げられている。白井さんは「身体障害者手帳の交付と一緒にマークを配布するなど、国にもっと協力してもらいたい」と訴える。

 障害者手帳の交付を受けられないがん患者や、精神疾患などの「見えない障害」を抱える人のためのマークもある。がん患者らを支援する「HOPE★プロジェクト」は06年、「知ってほしい」マークを作成した。理事長の桜井なおみさん(44)は、地下鉄の車内で立っていたところ、かばんに付けたマークに気付いた白髪の女性に席を譲られたことがある。その気遣いがうれしく、女性にマークの意味や患った乳がんの経験を語った。

 働き盛りの世代で突然がんを発症すると、社会からの疎外感が大きい。桜井さんの仲間の中には、治療費を稼ぐために仕事を続け、ラッシュを避けられず満員電車に揺られるがん患者もいる。「『障害者』とも『がん患者』とも名乗れず、痛みを抱えた人がいることを想像してもらえれば」と呼びかける。

 ◇自治体も働きかけ

 兵庫県も昨年7月、難病患者や内部障害者を対象に「譲りあい感謝マーク」を制定した。公共交通機関のほか、スーパーマーケットの駐車場などに掲示するよう働きかけている。

 当事者側からのこうした情報発信について、山梨学院大の竹端寛(たけばたひろし)准教授(障害者福祉論)は「例えば一般の人が電車でマークをつけた人を見ても席を譲れなかった時は、『どうして譲れなかったのか』と問い直す。自分でも見えなかった疲れや過労に気付けるかもしれない。それを意識することで、一人一人が障害者の位置づけをとらえ直すきっかけになればいい」と話している。

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 ■主な「内部障害マーク」

 ▽「ハート・プラス」マーク

 ハート・プラスの会のホームページ(http://www.normanet.ne.jp/~h-plus)で図柄をダウンロードできる。事務局住所は〒464-0082名古屋市千種区上野1の3の9。

 ▽「知ってほしいキャンペーン」マーク

 マーク入りキーホルダーは5個セットで1500円。HOPE★プロジェクト(http://www.kibou.jp)にEメール(info@kibou.jp)で申し込む。

 ▽「譲りあい感謝マーク」

 兵庫県民に限らず利用可能。ピンバッジは1個200円。兵庫県健康福祉部障害福祉局障害者支援課。住所〒650-8567神戸市中央区下山手通5の10の1、電話078・362・4379。

 ▽「見えない障害バッジ」

 ウェブサイト「わたしのフクシ。」(http://watashinofukushi.com)参照。現在は受け付け停止中だが再開予定。


毎日新聞 2012年1月8日 東京朝刊