ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

震災乗り越え 真剣勝負

2012年01月24日 02時09分36秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の被災地で暮らす障害者を励まそうと21日、車いすバスケットボール交流大会が鳥取市湖山町西3丁目の県障害者体育センターで開かれた。岩手県から招かれたチーム「ラッセル岩手」(8人)が「鳥取アローズ」との試合に臨んだ。


 県車椅子バスケットボール協会の昨春の総会で、会員から「被災地のチームを鳥取へ呼び、元気づけよう」と声が上がったのがきっかけ。県と日本車椅子バスケットボール連盟が協力した。


 県東部のミニバスケットボールチームの児童や保護者らが見守る中、両チームの選手らは、車いすをコマのように回転させてフェイントを仕掛けたり、車いすを激しくぶつけ合ってポジション取りをしたり。コート内を動き回った。


 試合は先制した岩手を鳥取が追う形で進み、後半途中にいったん鳥取が逆転。その後、ミスの少ない岩手が形勢を立て直して再逆転し、37―28で逃げ切った。


 岩手チーム代表の小江巧さん(54)は「鳥取勢は上背が高く、リバウンドの取り合いはうちが負けていた」。津波に襲われた岩手県大槌町に実家がある大久和幸さん(29)は「観客が多くてプレッシャーでした。子どもらに車いすバスケを見てもらう機会はほとんどないので、楽しめました」と話していた。


 岩手の一行は20日、県を表敬訪問し、県の防災・福祉担当者らに被災地の障害者の状況を報告した。実家で被災した大久さんは「学校の体育館はバリアフリーでなく、車いすが出入りできずにしばらくは車に寝泊まりした。困ったのはトイレでした」と説明。停電や電波塔の倒壊で携帯電話も防災行政無線も使えなくなり、行政情報は住民間の口伝えだったことも報告した。


ボールを奪い合う青いユニホームの岩手チームと鳥取チーム

朝日新聞 - 2012年01月23日

ほっとするニュース:足でつづった詩集「花びら」を出版、池戸則子さん

2012年01月24日 02時05分01秒 | 障害者の自立

 ◇障害者の社会参加願い--池戸則子さん(50)

 孤独 今 わたしは

 孤独の箱のなかに

 生きているぞ

 この箱は

 深い 深い

 岐阜県羽島市足近町の障害者総合福祉施設「あいそら羽島」に入所している池戸則子さん(50)は、小児マヒで不自由な両手の代わりに右足の指に色鉛筆をはさんで詩や絵を書く。詩「孤独」は日本文学館(東京都新宿区)が主催する第2回日本文学館出版大賞「ポエム部門」で10年12月に大賞を受けた。「孤独」など40編の詩をまとめ、昨年11月に詩集「花びら」(43ページ)を出版した。飾り気のない詩集は、肢体に障害を持つ友人や施設の仲間らに生きる希望を与えている。

 先天性の小児マヒで、両手が不自由だけでなく、言葉もうまく発音できない。食事やトイレは介護助手が付き添う。現在、身体障害や知的障害のある人たち約50人と施設で生活しているが、毎日朝夕の自由時間になると、個室で足の指に色鉛筆をはさみ、スケッチブックに絵や詩を書く。これまでに作った詩は1000編以上。詩集は「孤独」「たんぽぽ」「親の愛」「命」「夢」など好きな詩を選んである。

 詩は四季折々に日常生活の中から生まれる。詩を思いつくと、右足の親指で携帯電話に言葉を打ち込み、介護助手が携帯電話を開いて詩文をノートに書き写す手助けをする。池戸さんはそのノートを見ながら詩を書く。「私の手」という詩には50年の人生の思いを込めた。

 もし今 あなたの手が

 あなたの意思と

 違う動きを 始めたら

 あなたは

 おどろくでしょう

 私の手は 決して

 わたしの意志では

 ウゴカナイ

 そのことに

 私はかれこれ半世紀

 折り合いをつけながら

 いきて 生きている

 施設の生活支援員の松尾奈津子さん(27)は「池戸さんは意志が強い。感性も豊かなので、身近な自然や出来事がすぐ詩になります」と話す。

 好きな詩人は宮沢賢治。テレビはNHKEテレの福祉情報番組「きらっといきる」をよく見るそうだ。

 「障害者が、一人でも多く、社会に参加できるような、社会になるよう、願っています」と笑顔で話す池戸さん。一言一言絞り出した言葉の中に、積極的に社会参加していく決意を秘めているようだった。【立松勝】

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 ■人物略歴

 ◇いけど・のりこ

 四季折々、独自の詩を創作し、絵も描く。最近は組みひもや書道にも挑戦中。旧県立関養護学校(現県立関特別支援学校)の小・中・高等部卒業。詩は高等部の国語教諭に勧められて始めた。土日は岐阜市茜部菱野の自宅へ帰り、母茂子さん(78)と過ごす。


右足の指に色鉛筆をはさんで詩や絵をかく池戸則子さん=羽島市の障害者総合福祉施設「あいそら羽島」で

毎日新聞 - 2012年1月23日

聴覚障害 理解深める〜盛岡で「みみフォーラム」

2012年01月24日 02時00分04秒 | 障害者の自立
 県立視聴覚障がい者情報センター主催の「いわてみみフォーラムinアイーナ」は22日、盛岡市のいわて県民情報交流センター「アイーナ」で開かれた。聴覚障害者やその家族、県民らが訪れ、聴覚障害者のための情報機器の展示や講演会などを通し、耳の不自由な人への理解を深めた。

 文化活動などを通じて、聴覚に障害がある人もない人も関係なく交流を深めてもらおうと、2006年から毎年実施。会場では、聴覚障害者の生活の利便性向上を図る各種情報機器の展示のほか、NHK手話ニュース845キャスターの野口岳史さんによる講演なども行われた。

 このうち、情報機器の展示では耳が不自由な人に振動で情報を伝える目覚まし時計やワサビの匂いで火災を知らせる火災警報器などが展示され、実際に手に取って体験することもできる。

 同情報センターの佐藤信一副所長は「耳が不自由な人は、周囲からは障害があることが気付かれずにトラブルになることもある。このような機会を通じて、健常者にも聴覚障害者に理解を深めていただきたい」と話していた。

 情報機器の展示は23日からアイーナ4階にある同情報センターに会場を変えて28日まで展示。時間は午前9時30分から午後8時(最終日は4時)まで。


【写真】「いわてみみフォーラムinアイーナ」で展示された聴覚障害者のための情報機器

岩手日日新聞 - (01/23)

障害児支援が変質 関係者ら検証集会「新システム」 自立支援法がモデル

2012年01月24日 01時57分00秒 | 障害者の自立
 「障害児支援 最新の情勢を学び、そして運動の方向を!」と題した集会が22日、東京都内で開かれ、障害児保育が危うくなる「子ども・子育て新システム」反対の運動を強めることを確認しました。主催は、「障害乳幼児の療育に応益負担を持ち込ませない会」です。全国から約50人が参加しました。

 同会の茂木俊彦代表が、子どもの発達と療育の役割について講演。「新システム」では、子どもが発達するための基盤がつくれず問題を抱える子どもへのかかわりが危うくなると述べました。

 全国保育団体連絡会の実方伸子事務局長は、子ども・子育て新システムの本質と問題点を指摘。障害児に関して▽入所困難▽保育料が障害のない子どもより高くなる可能性がある―など問題点を明らかにしました。

 「持ち込ませない会」の中村尚子副代表は「『新システム』は自立支援法をモデルにしたものだ」と指摘。また、障害児保育はこの間、各市町村で実施されてきたにもかかわらず、「新システム」では保育の必要性の要件に「障害」が入っていないと批判しました。

 「改正」障害者自立支援法の4月からの施行と同時に児童福祉法も改正され、利用料負担や支給決定の仕組みなど障害児支援分野が大きく変わります。

 同会の近藤直子副代表は、4月から「障害児相談支援事業」が始まり、障害児が療育を受ける際にサービス利用計画を立てなければならず、障害児にかかわったことのない事業所などが計画をつくる可能性があると強調しました。

 同会の池添素事務局長は、障害者自立支援法を廃止し新法を制定すると明言した民主党政権が、その約束をほごにするような動きをしていることにふれ、「当事者がまとめた『骨格提言』を具体化した新法になるのか注目しよう」と呼びかけました。


しんぶん赤旗 - 15 時間前

東日本大震災:被災地障害者の調査要望…内閣府ヒアリング

2012年01月24日 01時54分38秒 | 障害者の自立
 内閣府障がい者制度改革推進会議が23日開かれ、東日本大震災の被災地で活動する障害者支援団体や自治体からのヒアリングがあった。出席者からは障害者の被害実態の公的調査や、自力で逃げられない要援護者の避難に関する国のガイドラインへ要望が相次いだ。

 政府のガイドラインでは、住民の生命や財産を守るためには個人情報保護条例の例外を適用し、要援護者の住居などの情報を開示できるとしている。だが、原発事故で避難を求められた福島県では南相馬市だけが要援護者の名簿を支援団体に開示した。ヒアリングに参加した同市職員は「政府はもっとガイドラインを周知すべきだ」と訴えた。

毎日新聞 2012年1月23日 23時59分