【宇都宮】障害者が公共施設を利用する際に盲導犬などの同伴を認めた身体障害者補助犬法。ことし施行10年目を迎え、市は利用者に応対する職員に法律の趣旨を理解し、同伴の希望があれば補助犬の受け入れを徹底するよう指導を強めている。これまでにトラブルとなった事案はないが、一部施設で職員の認識不足から市民の誤解を生むケースもあったためだ。
補助犬は視覚障害者のパートナーとなる盲導犬や生活で必要な音を知らせる聴導犬、指示したものを運んだりする介助犬の3種。
法律は公共施設や公共交通機関、病院やホテルなど民間施設、従業員56人以上の民間企業に補助犬の同伴受け入れを義務付け。「犬だから」という理由で受け入れ拒否することを禁じている。
市は補助犬法が施行された2002年、利用者に応対する職員にこれら具体的な内容を周知。だが、ことしになって市民の指摘により、一部施設で法律を理解していない職員がいることが判明した。
この施設は08年から指定管理者が運営する宿泊施設。市民が盲導犬同伴時の利用を問い合わせると、「毛が抜け落ちる」「ほかの客に危害を加える可能性がある」などの理由で利用を断っている状況を回答した。
また別の文化施設でも、飲食スペースを運営する指定管理者の職員が問い合わせに「排尿されると困る」などと答えたという。
その後の調査によると、いずれも応対した職員の認識不足が原因だ。指定管理制度が導入されていても、適切に法律を理解している施設はあった。市は今月、指定管理者が管理する106施設に法律順守を徹底するようあらためて通知した。
下野新聞 - (1月27日 朝刊)
補助犬は視覚障害者のパートナーとなる盲導犬や生活で必要な音を知らせる聴導犬、指示したものを運んだりする介助犬の3種。
法律は公共施設や公共交通機関、病院やホテルなど民間施設、従業員56人以上の民間企業に補助犬の同伴受け入れを義務付け。「犬だから」という理由で受け入れ拒否することを禁じている。
市は補助犬法が施行された2002年、利用者に応対する職員にこれら具体的な内容を周知。だが、ことしになって市民の指摘により、一部施設で法律を理解していない職員がいることが判明した。
この施設は08年から指定管理者が運営する宿泊施設。市民が盲導犬同伴時の利用を問い合わせると、「毛が抜け落ちる」「ほかの客に危害を加える可能性がある」などの理由で利用を断っている状況を回答した。
また別の文化施設でも、飲食スペースを運営する指定管理者の職員が問い合わせに「排尿されると困る」などと答えたという。
その後の調査によると、いずれも応対した職員の認識不足が原因だ。指定管理制度が導入されていても、適切に法律を理解している施設はあった。市は今月、指定管理者が管理する106施設に法律順守を徹底するようあらためて通知した。
下野新聞 - (1月27日 朝刊)