身体障害者や高齢者、妊婦らが専用の駐車スペースを利用できる「パーキングパーミット制度」で、2月15日から利用証が九州・山口の全8県で相互に利用できるようになる。
県地域福祉課によると、同制度は希望者が自治体から利用証の交付を受けると、協力施設が確保している専用駐車スペースを利用できる仕組み。
06年7月、全国に先駆けて県がスタートさせ、2月15日には25府県にまで広まる。県内では1万6953人(昨年8月末現在)が利用証の交付を受け、1608施設(昨年末現在)が協力。09年3月に県が利用者669人に実施したアンケートでは、77%が「駐車しやすくなった」と答えている。
九州・山口では08年5月から相互利用の協定について検討を開始。翌年9月に佐賀、長崎、熊本の3県で始まり徐々に範囲を広げてきた。
2月に福岡と宮崎両県で同じ制度がスタートするため、全8県に広がることとなった。現在、制度を実施している6県では、17日現在で少なくとも6万5235人に利用証が交付され、6343施設が制度に協力しているという。
毎日新聞 2012年1月28日 地方版