ゴエモンのつぶやき

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高次脳機能障害:支援を 医師と家族ら課題探る−−徳島大医学部 /徳島

2012年06月04日 00時58分50秒 | 障害者の自立
 「隠れた障害」とされる高次脳機能障害者への支援に関するワークショップが2日、徳島市蔵本町3の徳島大医学部であった。四国4県から障害者20+件の家族や支援者、医師が集まり、活動報告。意見交換し、課題を探った。

 高次脳機能障害とは広義には、失語や失明も含む脳の損傷による障害全般を指す。うち行動や注意障害など、見た目にわかりにくい場合、自覚が薄く社会生活にうまく適応できないことがあるという。

 家族が集まり支援するNPO法人「青い空」(高知市)の片岡貞治代表は、次男が高次脳機能障害を負ったことから団体を立ち上げ、作業所を運営していることを報告。「関係者すべてと連携を取り、当事者が安心できる環境を作りたい」と話した。また意見交換もあり、教育現場での支援の必要性など、課題を共有した。

毎日新聞 2012年06月03日 地方版

障害者協議会 「願い反映60分の1」総合支援法案に批判

2012年06月04日 00時49分43秒 | 障害者の自立
 障害者団体などでつくる日本障害者協議会(JD・勝又和夫代表)は2日、東京都内で、国連の障害者権利条約批准に向けた政府の障害者制度改革をテーマに学習会を開きました。

 政府の「障がい者制度改革推進会議・総合福祉部会」は昨年8月、障害者自立支援法廃止後の新法へ向けて「骨格提言」をまとめました。

 同部会の部会長を務めた佐藤久夫さんは、今国会で審議中の障害者総合支援法案が自立支援法の改定にすぎず、「骨格提言」を不十分ながらも反映していると言えるのは60項目中わずか1項目だと批判しました。

 精神障害者の生活支援や就労支援などをする「やどかりの里」の増田一世さんは「骨格提言」について「障害があることを自己責任として障害者が家族に依存しなければならない社会から脱却し、また、精神障害者が長年、隔離収容されてきた政策から脱却する道筋を示すものだ」と強調しました。

 政府の「差別禁止部会」の構成員、太田修平さんは「障害者一人ひとりのニーズに合わせた配慮をしないことは障害者差別だ」とする視点が、障害者の社会参加を広げるだろうと話しました。

 自立支援法違憲訴訟の元原告、家平悟さん(40)は「生活保護の扶養義務が強化されれば、『障害者を家族が支えるべき』とする社会になりかねない」と指摘。「障害を家族や本人の責任にせず、『社会で支える』という仕組みをつくりたい」と決意を述べました。

 JDに新たに加盟した4団体が、それぞれの活動を紹介しました。


(写真)JDの学習会で話をするパネリスト=2日、東京都新宿区


しんぶん赤旗 -2012年6月3日(日)

[古都の風]元気もらえる障害者芸術

2012年06月04日 00時47分34秒 | 障害者の自立
 「アール・ブリュット」という言葉をご存じだろうか。仏語で「生の芸術」の意味で、正規の美術教育を受けていない障害者らによる芸術作品のことだ。

 先日、そんな1人である現代美術家の作品展を見てふと思い出し、障害者福祉施設の利用者が作った製品を販売する「はあと・フレンズ・ストア」(下京区)を訪ねた。昨年10月のオープン時に取材して以来、二度目で、おにぎり型の皿など独創的なデザインの食器、カラフルなポストカードなどは購入者から「元気をもらえる」と好評という。品数も、この半年余りで440点に増えていた。

 「作り手」のことが知りたくなり、ふしみ学園(伏見区)に行ってみると、アトリエの壁一面に飾られたたくさんの色鮮やかな絵が目に入り、視界がぱぁっと明るくなった。利用者たちは、鼻歌を歌いながらキャンバスに絵を描いたり、ろくろを回したり。「制作活動を始めてから、みんなの表情が明るくなったんですよ」と、寺本真澄施設長はうれしそうに見つめていた。

 利用者の大田佳子さん(39)は、絵の具を水でにじませて作った淡い模様を下地にし、その上に色鉛筆で花や動物を描く。知的障害を抱える大田さんは、20年前に来所した時、思い通りにならないとすぐに感情を爆発させるなど情緒不安定な面が目立ったが、変化をもたらしたのは、6年前に絵を描き始めたことだった。

 その魅力について、寺本施設長はこう話す。「彼らには周囲を気にして『うまく描こう』という欲がなく、ただ、『描きたい』というまっすぐな気持ちで臨むから、枠にとらわれない作品が出来る」

 キャンバスからはみ出んばかりに描かれた動物や緑あふれる木々などを見ているうちに、記者もすっかり引き込まれ、自然と元気が湧いてきた。作り手も見る側も幸せを感じられる「アール・ブリュット」。その人気がさらに広まればと思う。

(2012年6月3日 読売新聞)

障害者の就職、最多1233件・・・11年度

2012年06月04日 00時45分49秒 | 障害者の自立
 茨城労働局は、2011年度の障害者の就職件数が、前年度比21・2%増の1233件に上り、過去最多になったと発表した。障害者雇用に伴う奨励金制度の充実や雇用者側の理解が広がったとみられ、今後も伸びる見通し。

 障害者の就職意欲が高まり、求職数は同16・1%増の2714件に伸びた。特に精神障害者の求職数が大幅に増え、前年度に比べ30・5%増の975件。知的障害者は同6・2%増の517件、身体障害者は同6・5%増の1145件、その他の障害者(発達障害者、高次脳機能障害者、難病者など)は同175%増の77件だった。

 産業別では製造業の305件が最も多く、卸売・小売り(212件)、医療・福祉(175件)、サービス業(104件)が続いた。農林漁業で最も伸び幅が大きく、前年度と比べ92・6%増で52件だった。職業別では、生産工程・労務の職業(663件)、事務的職業(236件)、専門的・技術的職業(112件)などが多数を占めた。

 同労働局の担当者は「障害者の求職が増えているとともに、社会的ニーズなどから雇用者の理解も広がっている。今後も就職件数は拡大しそう」としている。

(2012年6月3日 読売新聞

【障害者らの雇用】働く人に合わせ会社を変える柔軟さを

2012年06月04日 00時43分09秒 | 障害者の自立
会社は人に幸せをもたらす場所。福祉には幸せという意味がある。「福」は、お金も含めた物の豊かさ。「祉」とは、心の豊かさ。企業は給料を払って「福」に貢献、働く幸せを提供することで「祉」も担う。チョーク製造の日本理化学工業を経営し、障害者雇用を進めた大山泰弘さんの哲学だ。

 はったりではない。大山さんの本「働く幸せ」に、その実践の歩みがつづられている。「100グラム」が分からない知的障害者が、チョークの材料を量るにはどうしたらいいか。量ではなく、色であれば理解できる様子を見た大山さんは、作業に工夫をした。「赤い蓋(ふた)の容器に入っている粉を量るときは、赤いおもりをのせる」。働く人に合わせて会社を変えることが大切だ、と。

 障害者の法定雇用率が来年度から引き上げられる方向となった。働きたい障害者の増加が背景にある。法律では企業などに一定以上の割合の障害者を雇用するように義務づけており、法定雇用率とはこの割合のこと。

 法定雇用率をめぐる状況は厳しい。引き上げの話を持ち出す以前に現状においても、未達成の企業が半数を超えている。雇用の場を広げなくてはいけない。働く人に合わせ、大なり小なり会社を変える柔軟さが要る。

 柔軟さの中に、これからの雇用の在り方のヒントがあるのではないか。冒頭の大山さんの「会社は人に幸せをもたらす場所」に、生きがいという言葉を当てはめてみる。「会社は人に生きがいをもたらす場所」。超高齢社会の理想の一つもそこにある。

47NEWS - 2012年6月3日(日)